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女子高生のセクハラいじめに春名風花「#Metoo 男性も使って欲しい」

春名風花オフィシャルブログより

30日、タレントの「はるかぜちゃん」こと春名風花(16)がTwitterで、女子高校生が男子高校生にした“セクハラいじめ”に言及している。この問題は、28日に「産経新聞」のネット記事に掲載された内容。新潟県の高校に通う女子生徒が男子生徒の顔に物を投げたり貼りつけたりし、男子生徒が嫌がる様子をスマホで撮影、インスタに投稿したことがきっかけとなり、ネット上で拡散されたというものだ(新潟県教育委員会と同校の校長は26日に記者会見し、“いじめと認定”したとした上で「心からおわびする」と謝罪している)。

 春名風花Twitterで「男子も女子からセクハラいじめにあうことがある」と記し、男子生徒の顔に貼り付けられていた“物”が生理用ナプキンであったことを指摘し、「気持ち悪いし、まずそんな事をしようとする発想がイかれてる #Metooは女性だけのものではないので男性も使って欲しいと思います」と綴った。また、被害者の男子生徒に対して、ネット上では「女子のナプキンを顔に貼られるのはご褒美でいじめじゃない」という声があることに対しても、「ドン引き」「女の子に『痴漢してやったんだから喜べ』って言ってるのと同じで最低だ」と批判している。

「仕方ない」性被害なんてない

 いじめられた経験があるという彼女は、これまでもいじめ問題について真摯に向き合ってきた。たとえば2016年にトークバラエティ『バイキング』(フジテレビ系)にゲスト出演したときのこと。コーナーでは、いじめについて取り上げており「いじめられる方にも原因がある」という議題について放送後に(Twitter上で)振り返っている。

 「完璧な人間はいないので、いじめられる側に原因があるかと聞かれた場合、ある、と答えざるをえません」と言い、しかしそれは「いじめる側が原因を相手の中に『見つけた』だけのこと」「まずいじめる側に、誰かをいじめたいという目的(結果)があって その目的に向かって、原因を探し出されたのです」として、いじめられる側が“いじめる人に言われる原因”を取り去ったとしても 、いじめている人の「他人をいじめたいという『結果』が変わらない限り 人は、永遠にいじめられ続けるのです」と結論づけた。

 20年ほど前の話になるが、筆者(女)も中学生時代、酷い場面に遭遇したことがある。ある女子生徒が袋から取り出した未使用コンドームを、クラスメイトの物静かな男子生徒の目の前でブラブラして見せながら「これ使ったことある~?」と聞き、顔を真っ赤にして戸惑う男子生徒を嘲笑っていた。その女子生徒と仲の良い2人の女子が彼を囲んで笑っていたが、私はそれを見て「やめなよ」とは言えなかった。他のクラスメイトも、何も言えずにいた。

 数年前、参加した飲みの席でも、女性から男性に対しての行動に問題を感じたことがあった。会社の同僚女性が後輩の男性社員に対して「ガリガリじゃん、運動しなよ」と二の腕や腹筋、太ももまでペタペタ触りまくっていた。男性にとっては、身体のコンプレックスを指摘された上に身体に触れられもするという、完全なセクハラ被害だっただろう。これも前述のように「ご褒美」と解釈する人はいるのだろうが。

 このように女性から男性へのセクハラ、性暴力は存在する。男性から男性へ、女性から女性への暴力もだ。ただし、もちろん割合として男性から女性へのセクハラ、性暴力が多数であることは事実であり、それを軽んじるように「女も悪い」などと言うのは筋違いだ。「#Metoo」は女性だけのものではなく、女性が常に被害者なわけでもないが、しかし社会における特権が一部の男性に集中していることは見逃せない。まず背景に性別由来のパワーバランスの不均衡があり、権力を持つ側から持たない側へ暴力がふるわれることは忘れてはいけないだろう。

 つまりセクハラや性暴力は「男が悪い」「女が悪い」ではなく、その行為自体が悪いのであって、背景にある社会構造も見直しが必要だ。性別だけに依拠した論争は本質を見失う。これまで「そういうものだから」と見逃されてきた行為であっても、それが許されないものであると気付くときが来ている。