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職場が女だらけvs男だらけ、女性にとってマシなのはどっち?

陰湿ないじめが起きがちな「女だらけ職場」vsセクハラがナチュラルに横行する「男だらけ職場」。どちらも女性スタッフにとって厳しいものがあります

 

女性だらけの職場において、女性同士のいざこざが日常的に繰り広げられている…というのは、ドラマや漫画によくある設定で、容易に想像できるもの。しかし、現実的にストレスを感じるのは、男性だらけの職場にいる女性のほうかもしれない。女だらけと男だらけ。女性にとってより厳しいのはどちらの職場なのだろうか。

私生活の鬱憤を
職場で晴らす女たち

「私は、女だらけの職場のほうがキツイと思います。些細ないざこざを大きく吹聴する女が多いから、面倒くさいんですよ」

 こう息巻くのは、某アパレルショップで店員として働く渡辺美香さん(28歳・仮名)。「次に働くなら、絶対に女が少ないところがいい」と強く言う。

「当然職場には女性しかいません。しかも、同じフロアにある店もすべてレディースの店なので、右を見ても左を見ても女しかいないわけです。トラブルが起きないわけがないですよね」

 特にひどかったのは、店舗同士の対立。各ブランドの店長が、ことあるごとに衝突しているという。

「どの店も、お客の取り合いで必死です。『こっちに来た客を、向こうの店が奪った』とかなんとか、いつも影で言い合ってます。でも表立ってはニコニコ仲よさげに話しているので、それが余計に怖いです」

 私生活の鬱憤を当たり散らすスタッフもいる。美香さんが仲良くしていたその先輩は、長年付き合っていた彼氏と別れた直後から性格が一変。

「感情的になることが多くなって、後輩たちへの当たりが厳しくなりました。特に私に対する態度は酷くて、何を言っても無視。頼むから新しい彼氏を作ってくれと、同期と祈ってました」

 また、美香さんが直接体験したトラブルではないが、ある朝出勤すると、店内がざわついていた。顧客情報ファイルが紛失したのだという。

「パートさんが事務所の机に置いたファイルが、忽然と消えてしまったんだそうです。でもその数日後、犯人は見つかりました。前々からそのパートさんを嫌っていたお局です。パートさんが重要なファイルを放置していたと、店長に告げ口しに行ってたんです」

セクハラがナチュラルに横行!
男だらけの職場の苦しみ

 完全に悪意ある行為だったが、重要なファイルから目を離したという落ち度があったために、パートの女性は他店舗へ異動させられたという。

「結果的にそのお局から離れられたのでよかったのかもしれませんが、やり方が姑息。次の職場が決まり次第、私は辞めるつもりです」

 女性だらけの職場がいかにややこしいかはわかったが、「女同士なら、やり合えるからまだ救いがある。男だらけの職場だとそうはいかない。今の会社で働くようになって、女よりも男のほうが粘着質だし、陰湿だということを実感しました」と言い切るのは、建築事務所で働く鈴木真理子さん(25歳・仮名)だ。

 真理子さんが働く職場は圧倒的な男社会。男性が数十人いる中で女性は真理子さんを含めた2人だけだ。中途採用で入社した真理子さんは、そこで男たちの醜い足の引っ張りを目撃する。

「そもそもが小さい会社なので、出世なんてあってないようなものですが、それでもマウンティングしたいのは男の本能なんでしょうかね。常に誰かが仕事でミスするのを待っているような状態です。40代の上司が、ミスした後輩をわざわざ会議室に呼び出して30分以上説教していたときは、さすがに笑っちゃいました。その間に仕事すればいいのにって感じですよ」

 表面的に文句が言えないタイプの男は、心の叫びをSNSに投稿する。

Facebookの“知り合いかも”に、職場の30代男性のアカウントが出てきたので見てみたら、社内の人の悪口がめちゃくちゃ書かれていました。クールな人だと思ってたから、内心こんな風に思ってたというのも驚きましたし、誰でも見られるような設定になっているのもビックリでした。ひょっとして、職場の人たちに見せたいのかな?と勘ぐったくらいです」

 さらに、男だらけの職場ではセクハラもごくナチュラルに横行している。仕事中のちょっとした雑談でも、とんでもない単語が飛んでくることは珍しくない。

「女性が少なすぎるので、存在自体を気にしてないんだと思います。昨日彼女とヤってどうだったとか、どこの風俗店がいいだとか、普通に聞こえる声で会話しています。最初はギョッとしましたけど、あまりにも日常的なので、今はもう何も感じません」

セクハラに抗議するも
マイノリティの意見は無視

 そんな真理子さんだが、飲み会の席でのセクハラだけはさすがに腹が立つという。定期的に開催される職場の飲み会は、最初こそ和やかにスタートするものの、酔いが回ればただの男だらけの飲み会。

「完全にホステス扱いです。お酌を頼まれたり、料理の取り分けを命じられたり。『キレイだね』って普通、褒め言葉ですよね。でも酔っ払った大勢の男から、至近距離で一斉に言われると、めちゃくちゃ気持ち悪いんですよ。止めてくださいってやんわり伝えたら、『せっかく褒めてるのに、なんで!?』とか言われる始末です」

 飲み会の途中で、堂々と風俗店に行くメンバーもいるようで「あり得ない」と真理子さんは言う。

「だからといって、こっちがどんなに訴えたところで、『わかった、気をつける』と表面的に言われて終わりです。マイノリティの意見なんて無視ですよ。向こうからしたら、男だらけの職場に入ってきたお前が悪いって感じでしょうし」

 美香さんと真理子さんの状況がそれぞれ過酷であることはわかった。もちろん、ここで紹介した職場事情は一例であり、すべての職場がこうではあるとは限らない。それを踏まえた上で2人は「職場は男女比半々のほうがいい」という、もっともな結論を導き出した。機会があれば、女ばかりの職場にいる男性がどう思っているのかも聞きたいところだ。