疑問を持った父親はある行動に出た!「いじめの加害者と被害者を同等に処罰するのは正しいのか?」
暴力が良くないということは一般的な教育を受けていれば誰にでもわかることだ。確かにそうだ。だがもし暴力をふるわれる立場だったらどうすれば良いのだろうか?
とてもじゃないが勝てそうにない敵に立ち向かい、見事に勝利する話にはロマンがある。だが実際はそう上手くはいかないみたいだ。
imgurユーザーのwolverineprostateexamsさんには現在高校1年生(アメリカの10年生)のいとこがいる。
仮に彼をAくんとしよう。Aくんは高校生になってからいじめっ子のターゲットとなっており、ずっといじめを受け続けてきたそうだ。
そんなAくんが先日、ついにいじめっ子に立ち向かった。立ち向かったのだがその結果、学校側からいじめっ子と同等の処罰を下されたという。
【命の危険を感じたいじめられっ子が立ち上がる】
その日、Aくんがバスに乗ろうとすると、いつものいじめっ子がそれを妨害してきた。そして強い力でAくんを突き飛ばした。
地面に倒れたAくんが起き上がろうとすると腹部を蹴ったり顔を殴ったりし、またAくんが起き上がろうとすると蹴ったり殴ったりし・・・というのが繰り返された。
Aくんは命の危険を感じ、ついに反撃にでた。いじめっ子に殴りかかっていったのだ。その結果警察が駆け付ける乱闘騒ぎへと発展した。
【いじめ加害者も被害者も同じ停学処分に】
この事件を受けて学校側はそれぞれの親を呼び出して注意し、それぞれに3日間の停学処分をいい渡した。
いじめていた生徒も、いじめられていた生徒も同じく3日間の停学処分というのが学校側が下した判断だった。
これはおかしいだろう、息子は今までいじめられていたのに。
Aくんの父親はそう考えた。そして甥であるwolverineprostateexamsさんにある依頼をした。
【停学処分ではなく3日間のバケーション】
Aくんの父親からwolverineprostateexamsさんへの依頼、それは
停学処分中、息子を遊びに連れ出してくれないか?
というものだった。
これによりAくんにとって3日間の停学処分は3日間のバケーションへと姿を変えたのだ。
wolverineprostateexamsさんはAくんと一緒にゴーカートに乗ったり、R指定の映画を見たり、ハンバーガーを食べたりと楽しい計画を立てたようだよ。
【この話を知ったネットの反応は?】
確かにAくんは暴力を使った。暴力に暴力で対抗しようとしたのだ。それを学校側が喧嘩両成敗として同じ罰を命じた。
だがAくんはすでにひどいいじめにあっている。正当防衛ととれなくもない。いじめ加害者と被害者が同等の処分を受けた今回のケースに対し、imgurでは様々な声があがっていた。
imgur民の反応:
Kaiziel2053:
お父さんの対応にほんわかした。
FragPenguin:
いや、きみのいとこは悪くないだろ。
Dorigan:
僕の父親も僕に同じような対応をしてくれたことがあった。
TotallyNotElonMusk:
僕も高校生なんだけど女の子にいじめられているんだ、つらいよ。
syndicofberyl:
学校ってさ、いじめを止めるために何もしないよな。
MesserAuditore:
両親を見ればどうしていじめっ子が生まれたのか分かるよね。
hansi627:
彼はこれでもういじめられることはないんじゃないかな。
spongebobmingepants:
この場合、いじめ加害者を法的に訴えることはできないの?
Seosaimh:
いじめられっ子はジムに通ってパンチ力を鍛えるのもあり。
cyno01:
年齢的に見て、いじめ加害者に法的責任を問えそうだけどね。
肉体的な攻撃はもちろん、精神的に攻撃をしかけてくることは、もはや「いじめ」ではなく「暴力」だ。暴力が犯罪であると定義される国であれば、もはやそれは犯罪行為にあたる。
アメリカではつい最近、高校の銃乱射事件が話題になったばかりだ。銃規制の声が高まる一方で、銃からの攻撃を守るのは銃であるという声も上がっている。
動物は群れの序列をめぐる争い、メスをめぐるオスの性淘汰の争いなどで暴力が起きる。人間の暴力性は進化の産物なのだろうか?
国家ですら「戦争」という争いを放棄してはいないし、平和を唱える人々でさえ、平和を求め争う。争いがなくなれば暴力はなくなるはずだが、暴力を正当化するロジックを捨てきれないでいる以上、やはりこれからも暴力が消えることはないのだろうか?
いろいろ考えたらよくわからなくなってきた。さらに進化した人間ならば暴力を放棄することができるようになるのだろうか?