いじめニュース速報@イジ速

いじめ事件 ・イジメ ニュースを発信中!スマホいじめが増加!子供達をいじめから守ろう!

いじめメモ隠蔽

「わが子が死ぬまで学校を信じ切っていました」。この言葉には、大事な子どもをいじめで失った親の、学校に対する深い絶望が込められている◆なぜ、いじめ自殺が後を絶たないのか。ルポライター鎌田慧さんは遺(のこ)された親たちの言葉からそのことを解き明かそうと、いじめで自ら命を絶った子を持つ12人の親たちを訪ね、悲痛な訴えを聞いた。それが『いじめ自殺-12人の親の証言』である◆いじめ自殺で、その親たちに襲いかかるのは、わが子はなぜ死ななければいけなかったのか-という疑問と後悔。そんな親の気持ちとは裏腹に学校は真実を隠そうとする。冒頭の言葉は、鎌田さんが取材した12家族すべてに共通していたと言うのである◆何かと改ざんとか隠蔽(いんぺい)とかはやりの昨今だが、学校もまた今や信じるにたる場所ではないのか。神戸市の中3女子の自殺を巡って、学校が自殺直後に行った生徒たちへの聞き取りメモを隠していた。メモの存在を明かせば「事務処理が煩雑になる」という市教委の指示に校長が応じた信じがたい理由。子どもを預かる学校が人の集団ではなく行政の一機関になってしまった結果の隠蔽◆「本当のことが分かれば責任が…」としか考えきれない。罪深いことだ。いじめを認めたくない抑制がこんな形で作用していては、いじめは決してなくならない。