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高専生自殺で説明一転

山口県周防大島町の大島商船高専で平成28年5月、1年生の男子学生=当時(15)=が校舎から飛び降りて自殺した問題で、同高専の福田勝哉校長らが28日、記者会見し「いじめがあった可能性がある」と明らかにした。

 高専は昨年3月までの調査では「いじめはなく、自殺の原因は不明」と結論付けていた。福田校長は「あらためて報告書を読み直すと、聞き取り調査の結果の中にいじめに該当するような事実があった」と説明した。

 判断が変わったことについては「(前任校長らとの)引き継ぎが不十分だった。前任者がなぜそう判断したのか分からない」と話し、「第三者委員会に学校の事後対応も含め、詳しく調査してもらう」とした。

 高専は遺族の要望を受け今年3月、いじめの有無や自殺に至った背景を調べる第三者委員会を設置。今月10日に初会合が開かれた。