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「いじめ」の質問せず調査

神戸市垂水区で平成28年10月、市立中3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、学校がアンケートの質問項目に「いじめ」の文言を含めずに調査していたことが19日、市教育委員会への取材で分かった。

 アンケートは自殺の約2週間後に学校が実施。生徒へのいじめについて触れず、在校生に「あなたは何を知っていますか」などと尋ねる内容だった。学校は既にいじめの情報を入手しており、遺族の代理人弁護士は「いじめの有無を問わないアンケートだったことは極めて疑問だ」と指摘している。

 市教委による第三者委員会が昨年まとめた報告書は、いじめの存在を認定したが、自殺との直接の因果関係を認めず、遺族側が反発。友人への聞き取りメモの隠蔽も発覚し、神戸市が再調査を進めている。

 市教委は「アンケート後にも詳細な聞き取り調査をしていじめの情報は把握しており、特に問題のある対応ではなかった」と説明している。