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いじめ相談がLINE導入で3倍に

滋賀県大津市は8月10日までに、いじめ防止対策として全国に先駆けて昨年11月に導入した、LINEによる相談窓口の成果をまとめた報告書を公表した。今年3月までの5カ月間で、電話などの既存の窓口に比べて約3倍の相談が寄せられた。LINEによる相談は中学生にとってハードルが低く、いじめの早期段階で相談につながっていると見られる。

同市では市立中学校全18校に通う生徒約9千人を対象に、いじめや友達関係の悩みを聞く専用のLINEアカウント「おおつっこ相談LINE」を開設。平日午後5~9時の間で、カウンセラーによる相談体制を構築した。カウンセラーは相談者とトークメッセージでやり取りし、相談者が希望する場合は学校や関係機関などに連絡をする。

3月までの5カ月間の延べ相談回数は67回で、そのうち、いじめに関する相談が16.4%(11回)を占めた。相談者数は37人、友達登録数は129人だった。LINEの特性を生かし、嫌なことを言われた時の対応をカウンセラーが箇条書きで提案したり、相談者がスクリーンショットを送信して、正確な状況をカウンセラーが把握したりするケースも見られた。

相談対応を行った関西カウンセリングセンターは「LINEによる相談は対面や電話などの従来の相談方法につながる前段階の潜在的なニーズに対応でき、問題の深刻化を防ぐ可能性がある」と分析。その有用性を認めた。一方で、テキストでのやり取りとなるLINEでは、従来のカウンセリングとは異なる技術が必要だとし、SNS専門の相談員の養成が課題だと指摘した。