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学校における暴力調査 セアラー州

ラテンアメリカ社会科学大学院(Flacso)が実施した学校内における暴力に関する調査で、セアラー州では調査対象となった約3500人の学生の半数以上が校内で何らかの種類の暴力を経験しているという結果が示された。ジアリオ・ド・ノルデステが1日付で伝えた。

 この調査は2016年から17年にかけて、公立中等教育校の1年生および2年生(年齢層は13~19歳)を対象に行われたもの。同州都フォルタレーザ市の25校がこの調査に参加した。

 調査結果によれば、同市の学校における最も一般的な暴力行為は罵り・悪口で、13%の生徒から報告された。その次に多いのは喧嘩とネットいじめ(インターネット上で行われるいじめ行為)で6%となっている。調査結果ではネットいじめについて、オンライン社会に関連した新たな現象と指摘している。

 この調査ではまた、生徒が直面している差別の形式についても分析されている。全体の25%のケースでは被害者生徒の居住地区が差別の理由となっており、その他、19%が人種や肌の色、18%が宗教、17%が政治的な好み、11%は身体的な障害だったという。さらに調査では、性別や同性愛嫌悪、人種差別も、様々な種類の暴力に関連した危険要因として指摘されている。

 校内の環境も懸念されている。2都市でアンケート調査を受けた生徒達の90%は、喧嘩、身体的暴行のほか、盗難や強盗、麻薬密売に起因した暴力が起きたと報告している。

 暴力が起きた時の行動に関して、誰にも話さないと答えた生徒の割合は16%だった。この場合に生徒達が示す感情は、17%がストレス、そして14%が悲しみだという。

 この調査によると、州都の生徒達が、暴力の問題に対処する事の難しさに関して、社会が対応してくれないと感じると、不幸な状況により、自傷行為や自殺につながる可能性もあるという。またこうした状況は、生徒達の学力にも影響を与えている。

 Flacsoの青少年・公共政策分野を担当する社会学者ミリアン・アブラモバイ教授は、校内暴力が学習の困難や、不登校、そして退学などの結果に繋がっているとし、「若者達が、学校内で学び続けたいという気持ちと同時に、学校との関係で問題が起きている」と述べている。同教授によれば、セアラー州の生徒達と共に働いた1カ月間に、自傷行為や自殺を試みた生徒達の動機が、多くの場合にインターネット上の中傷に関連したものだったという驚くべき報告が明らかになっている。