「出っ歯と呼ばれ、暴力もあった
「いじめ」を受けた人が、どれほど大きな傷を心に負うのか。このことは、誰しもが認識しておくべきだろう。女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』で、一人の女性が学生のときにいじめを受け、今も苦しんでいることを明かした。
■「出っ歯」と呼ばれ、暴力も
掲示板で小中学生のときのことを振り返るのは、現在20代後半になる投稿者の女性。当時のあだ名は「出っ歯」で、事あるごとに「出っ歯のくせに」と言われていたという。
「出っ歯と言わないで!」と言い返すと、クラスメイトの男子から殴る蹴るといった暴力を働かれ、それを見たほかの生徒たちは冷たく笑っていた。水泳の授業中、蹴られてプールに突き落とされたこともあった。
■今も癒えることのない心の傷
今は歯の矯正をして、出っ歯ではなくなり、「美人だね」と言われることもあるという。けれども、いじめを受けていた当時のことを忘れることができないようで、「昨日のことのように思い出され、涙が止まらなくなります」と明かす。
そして、「いじめを受けて、今も深く傷ついている方がいればお話しませんか?」と掲示板に問いかけた。
■いじめの傷は「癒えない」との声
今回の投稿を受け、投稿者と同様に、過去にいじめを受けた人からは、掲示板には「心の傷は癒えない」というコメントが寄せられている。
「癒えないかな。いまだに自分に自信が持てないし、周りの視線が気になるし。いじめたやつの家を燃やそうかと思ったり。もちろんしないけどね」
「ずっとコンプレックスであり続けるよね」
「中学のとき、『ブスブス』言われ、『死ね』とも言われたので、高校時代は拒食になったり大変でした。今は結婚して普通の生活をしていますが、とくに容姿に自信が持てません」
■「これから消えていく」との声も
また、「いじめの傷が今も癒えない」としながら、「これから消えていくと思う」と述べる人も。
「相手の顔も名前も忘れた。社会人になってからのパワハラとかのほうがキツかった。中3のときに、いじめで不登校になったけど、アラサーになっても今の時期になると色々思うことがある」
「癒えないけど、今幸せになることを優先している」
「笑って話せるようになったって、夢で見なくなったって、忘れないんだよね。でも、それ以降の経験や出会い、時間の経過で少しずつ癒えていくと思ってる」
掲示板に寄せられた、いじめを受けた過去を持つ人たちからの声。簡単に消えることのない、深い心の傷ができると、いじめをする側の人間に届くことを願いたい。