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父親がいじめっ子と対峙

米国でも子供のいじめは大きな問題だが、テキサス州のある父親が自分の息子に降りかかったいじめの問題を、ストレートな愛情で見事に解決し、話題になっている。

学校に話しても埒があかなかった

米国テキサス州ヒューストン市に住むタトゥーアーティスト、Aubrey Fontenotさん(28歳)には8歳の息子Jordan君がいる。

そのJordan君は以前から学校で年上の男子(11歳)にいじめられており、Aubreyさんは学校に何度も相談に行っていた。

彼はInstagramにこう書いている。

僕は学校に7、8回行ってその子のことを話した。けれど、みんなも知っての通り、学校は何もしない。

その後もいじめは続き、ある日、Jordan君のスマートフォンが盗まれた。Aubreyさんの憤りは頂点に達した。

「心底怒った」というAubreyさんは、学校の校長に直談判した。警察にも行った。

両方ともにお茶を濁されたが、彼らの言葉の端々からAubreyさんはあることを感じ取ったそうだ。それは、いじめっ子の彼のほうも実はいじめにあっているらしい、ということ。

それからAubreyさんは、相手の母親と話をした。すると、その一家がホームレスで満足な収入がないことが分った。

1対1の話し合い

いじめ問題解決のためにAuberyさんが次に取った行動は、いじめっ子本人との話し合いだった。その経緯について、AuberyさんはInstagramにこう書いている。

昨日、息子をいじめている相手と、きちんと話をしようと決めた。どうしていじめるのか、という理由をもう少し深く探りたかった。

そうしたら、彼自身が学校でいじめられていて、その理由は「着ている服や靴がきれいじゃないから」だと分った。僕はもう一度「どうして?」と聞いた。清潔な服を着れない理由は、家が経済的に苦しいからだった。

それで事の全体が見えてきた。最近の大人は、子供の身に起こっていることを、本当には分っていない。それに、彼のような境遇の子供は決して珍しくないのだ。

ストアで買い物

いじめっ子の事情を知ったAuberyさんは、彼をショッピングに連れ出し、新しい服をプレゼントした。海外メディアの取材を受けたAuberyさんはこう言っている。

いくつかの服を買ってあげました。きれいな服を着て、自尊心や自信というようなものを、少しでも取り戻してほしかったからです。

その後、2人の子供を対面させ、互いの心の内を吐露させた。

シンプルな、腹を割った話し合いです。一方が自分の本心を話す。もう一方も自分の本心を話す。そうすれば、人間として理解し合えるものが何か出てくるはずです。

「これまでのことはもう無くなった。握手をして、今日から2人は兄弟として守り合っていくんだ」というAuberyさんの言葉で、このいじめ問題は解決した。

Jordan君と相手の男子は友達になり、Auberyさんが働くタトゥースタジオで、毎日のように一緒にゲームをやっているそうだ。