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あまりにも酷い大島商船高専高校のいじめ

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山口県にある高等専門学校で「異常事態」が発生しているようです。2016年に1年生の男子生徒がいじめを苦に自殺、さらに彼をかばい続けた同級生もいじめに遭い、現在2つの第三者委員会が立ち上がっているとのこと。これまでも数々のいじめ事件を解決に導いてきた現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんは自身のメルマガ『伝説の探偵』で、現地調査で得た学校の「あきれた実態」を暴露しています。

大島商船高等専門学校連続いじめ事件

2016年5月、大島商船高等専門学校(以下「大島商船」という)の生徒が校舎から飛び降りて自殺した事件。2018年に福田校長がいじめを認める発言をした。記者会見では、いじめは否定できないと思ったと発言している。

そして、このいじめ自殺事件については第三者委員会が立ち上がり、事件の調査を進めているが、大島商船には、もう1つのいじめに関する第三者委員会が立ち上がっている。

それは当時、いじめ自殺をした子と同室であった生徒へのいじめ事件に対してのものであり、彼の友人らが同様に校内や寮内で嫌がらせを受けているという事と同時に、教員らによるパワハラ行為があったとされるものに対しての第三者委員会である。

大島商船の特殊性

そもそも商船に特化している点、高専という部分で、高校に行って大学に行くという学生時代を過ごした私から見てその仕組み自体が初耳のものばかりであった。

例えば、職員室はなく、教員が研究室などを自室を持っている。一方、生徒は大学のようにゼミとして教授の部屋に入るのではなく、高校のような教室があり、そこで授業を受ける。

大島商船は周防大島にあり、島にある学校であり、交通の便は不便であることから入学当初から寮を勧められる学校である。寮は学校の真横にあり、大島商船の管理のもと運営されている。通学生もいるということから、完全な全寮制ではないが、ほぼ寮制といっても過言ではない。

また、商船のみならず、情報科や機械科もあり、内部の生徒によれば、商船科優位の風潮が否めない環境がある。

本件について、大島商船自体は何らの公表もしていないが、事件で知ることなどを外部に話すと退寮もしくは退学処分にするという方針を一部幹部教員が話していたということもあり、情報源については生徒教員らの身分保護のため、明かすことはできない。

自殺前日までの出来事

商船科に所属する1年生のA君は、他の生徒と同様に寮に入った。寮では出席番号順に当初は部屋割がされ、2人一部屋の同部屋生活が始まった。

その間、A君はリストカットをしていたという。同部屋のみならず、複数の同科の生徒らから反応を楽しむように嫌がらせいじめ行為)を受けていた。これはほぼ寮制の宿命とも言えるが、一度いじめが始まると、学校のみならず、寮でもいじめの対象となる。

つまりは24時間逃げ場がない状態であり、寝ている間もいじめの行為は続いていた。

しばらくして、好きなもの同士(友人同士)での部屋割となるが、A君は相部屋相手が見つからず、後にいじめ被害を受けるB君も相部屋相手が急きょ別の友人と相部屋になることを決めたため、残り者同士のように同じ部屋となった。

そして、自殺前日、いじめを行っていた生徒と自らもいじめを行いつつも周囲を扇動したり指示をしていた生徒がAB両人の部屋にやってきた。

その時、B君はたまたま部屋に用事があり、同部屋に戻ったが、ここで彼らと鉢合わせる

彼らはA君の机周辺にエロ本を隠し、その反応を見て楽しもうと思っていたのだ。また、このエロ本は別の友人のものであり、もしもA君が無反応であったら、エロ本の持ち主にA君が盗んだと行ってトラブルを起こさせようとしていた

B君には黙っていろと命令したが、エロ本に気付いたA君は怒り狂い、窓から捨ててしまった。この様子はその実、商船科の同学年生徒は多く見ていたそうだが、どうやら報告では、商船科生徒らが口裏合わせを指示されて、自らもいじめを行いつつも周囲を扇動したり指示をしていた生徒は居合わせなかったことになっている

その日の夜、A君は忽然と姿を消した。それに一番早く気が付いたのはB君であった。トイレなどいろいろなところを探して回ったそうだ。しかし、見つからず、どこかの誰かの部屋に入って寝たか、外に出ているのだろうと考え、部屋に戻った。

しかし翌日、A君は帰らぬ人となっていた。隣接する校舎まで行き飛び降り自殺をしてしまったのだ。

B君への本格的ないじめが始まる

自らもいじめを行いつつも周囲を扇動したり指示をしていた生徒が中心となって、B君がA君を殺した殺人鬼」だと寮内のみならず学校内でも触れまわった。それによって、先輩らがB君を見にきたり、別科の生徒で面識がない子達は、B君がとんでもない奴だと思ってしまうほどであった。

一方、B君は恥辱的なあだ名などをつけられ殴られたり眉毛を公開的にそり落とされたりした。暴力は頻繁であり、部屋にいるときでも突然複数人が侵入し、腕や肩、体を殴られたりした。

教科書などの持ち物を盗まれたり、重要なプリントや案内なども盗まれたりした。

それにより、重要な試験を受けられなくなる他授業をまともに受けることができなかった

十分に寝ることができず、風呂場や食堂でも落ち着くことはできず、まさに寝ている間もない状態で激しいいじめ(暴力)や精神的に追い込まれる(でっち上げ)を受け続けた。

こうしたいじめの数々は枚挙にいとまがない。

学校はいじめを察知していたのか

学校は結果的に察知はしていなかった。これだけのことが起きていても、学校が生徒の生活指導に向ける体制は変わらなかった。ほぼ寮制であるのに、そこに住む生徒の苦しみを察知する能力は乏しいのだ。

実際、B君のいじめは、検診に訪れた看護師が発見し、学校に報告をしているのだ。ところが、目立った対応はしていない。むしろ隠蔽に走ったといっても過言ではない方向に走り出している。

B君がここまでのいじめに耐えられたのには、唯一の逃げどころがあったのだ。

それは別科の友人達だった。しかし、通常友人間で行われる実家から持ち込んだりしたお土産のやり取りやジュースをあげたことを「たかり行為」だと因縁をつけられ、友人らは暴力教官やいじめ自殺の次に問題が起きてはと考えていた学校管理者たちにひどい「取り調べ」を受けることになった。

それは、「いつでも退学させることができるんだぞ!」「言うことにハイというまで帰さないぞ」などの暴言のほか、物を投げつける、机を叩き威嚇する、複数人で1人の生徒締め上げる、そうした所謂拷問は4時間にも及ぶことがあった

まとめ

私は山口県へ調査へ行き、様々な関係者から話を聞いた。取材をしている記者さんに話を聞き、いつの間にかに記者会見になってしまったということもあったが。

2月22日に行われた第三者委員会の様子も見ることができた。しかし、そこには、大島商船の責任者の姿もあった。彼はA君いじめ自殺時の強い責任を持つ立場の人間であり、現在は校長の次とも言える立場の存在だ。

だから、私は彼に声をかけ、率直な気持ちを聞こうとした。しかし、彼は必死に逃げるだけで、「全て学校を通してください」と言ったが、私の名刺を返そうとした時に、このことを上に報告するにあたって、名刺は重要だと思いますがというと、名刺を握りしめていた。

つまり、彼には指示を出している上部機関がある

今後はさらなる情報収拾とともに、本件については継続して対応していく。

編集後記

具体的な情報源は全て明かせませんが、1つ言えることは、この件はあまりにひどいということです。

そして、もう1つ、第三者委員会ですが、各部門の専門家であることはよくわかります。しかし、いじめについてはどうでしょう。

私は彼らがいじめの専門家として「情報操作型のいじめ」というすでに型もできていて、研究も進んでいるいじめについて知らないということがよくわかりました。

いじめの予防教育ができているある小学校の小学生でも知っているいじめの型なのです。

とても残念に思いますが、きっと真面目な方々だと思うので、これを機により深い調査をしていくものと期待しています。