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交際を断ったら“いじめ”が始まった

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職場でいじめに遭っている場合、その状況を改善させるのは、学校以上に大変ともいわれています。

 実際、いじめだとハッキリ口にしなくても人間関係を理由に会社を辞めることはよくある話です。

店長の告白を断った途端、パワハラを受けるように

 専門学校卒業後、アパレルメーカーに就職した来栖絵美さん(仮名・28歳/情報サービス会社)は、勤務先のショップの男性店長からいじめをうけていました。相手は現場の絶対権力者のため、我慢するしかなかったといいます。

「最初はすごく優しくて、新人だった私に手取り足取り親切に教えてくれました。その印象があったから態度を豹変させてからのギャップがあまりに大きくて、まったく別の人のように思えました」

 しかし、店長はどうして急にキツく当たるようになったのでしょうか?

「働き始めてから3か月が過ぎたころだったと思いますが、店長に交際を迫られたんです。いい人だとは思ったのですが、店長は当時35歳で私よりずっと年上でしたし、このとき私には専門学校時代から付き合っている彼氏がいました。だから、店長の申し出を受けることはできないとお断りしたんです」

 つまり、店長はフラれた腹いせにパワハラを行うようになったわけです。よくあるケースといえばそれまでですが、相手は直属の上司だったことが事態を悪化させます。

 配属先のショップは商業施設にテナントとして入るお店で、店長と2人きりで勤務する時間帯も多かったそうです。助けてくれるほかの上司も同僚もいないため、毎日のように倉庫兼用のバックルームで罵声、怒号を浴びせられるようになりました。

「以前と違ってミスをすれば、『何でその程度のこともできないんだよ。使えねえなぁ』って言われました。新商品の資料も事前に見せてくれなかったため、お客さんに上手く説明できずにいると、『商品の説明くらいちゃんとできるようにしろ!』って怒られました」

朝、出勤しようとしても身体が拒否した

 また、暴言はさらにエスカレート。仕事と関係ない部分で悪口を言われるようになります。

「お客さんがいないときは、名前ではなく『おい、ブサイク』って呼ばれたり、ストレスで肌荒れがひどくなってくると、『汚い面だな。ちゃんと顔洗ってこいよ』って笑われ、泣いたことも一度や二度じゃありませんでした」

 それでも毎日我慢して仕事をしていましたが、ついに限界が訪れてしまいます。

パワハラという名のいじめが始まって2か月が経ったある日、いつものように支度をして家を出ようと思ったんですけど、身体が動かなくなってしまったんです。それで店長に欠勤の連絡を入れたのですが、『這(は)ってでも来い!』と言われました。

 結局、その日は強引に休みましたが、店長から留守電やメールが10件近くも入っていて、どれも朝の電話と同じような内容でした。これでもう無理だと思い、辞める決心がつきました」

 ただし、店長に直接辞表を渡せる勇気はなく、郵送してもそれを受理してくれるとは思えなかったといいます。そこで絵里さんは本社の人事部長宛に辞表と店長から受けていたいじめの告発文を一緒に送ります。

欠勤したままのフェイドアウト退職にも後悔なし

「欠勤後の2日間は店長からの着信やメールが届いていましたが、3日目以降は本社の人事担当が退職届を受け取ったのか、連絡はありませんでした。

 あと、本社からも何度から連絡がありましたが、事情を改めて説明するのも嫌だったのでそれも無視していたら、何本目かの留守電に『退職届を受理しました』とメッセージが入っていました。かなり強引なやり方だったと思いますが、これでなんとか辞めることができました」

 退職後も店長からは連絡がなく、会社から処分を受けたのかどうなったのかも絵美さんは知らないとのこと。

「ほかの女性社員にも同じことをしそうな人だったので、きちんと処分を訴えるべきだったかもしれません。ですが、私も精神的に追い詰められていて、逃げたいという気持ちが強かったので……」

 バックレ退社のような形になってしまい、彼女の行動を非難する人も多いかもしれません。その是非をここで問うつもりはありませんが、それだけ追い詰められていたのも事実。

 原因が原因だけにキレイな形で退社するというのは、なかなか難しいことのようです。