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「毎日耐えていた…」いじめ被害者が脱出

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小林元子さん(左手前)、土手敏行さん(右手前)、秋元才加とJOY

 

秋元才加とJOYがパーソナリティを務め、生活に身近な情報や政府の取り組みをわかりやすく伝えるTOKYO FMの番組「秋元才加とJOYのWeekly Japan!!」。4月20日(土)の放送では、法務省 人権擁護局 人権啓発課長の土手敏行さんと人権擁護委員の小林元子さんに、「いじめをさせない、見逃さないために」をテーマに話を伺いました。

人権擁護委員とは、法務大臣の委嘱(いしょく)を受けて、人権を尊重することの大切さを伝える啓発活動や、地域の方々から人権相談を受け、問題解決のお手伝いなどをおこなう民間ボランティアです。現在、全国におよそ1万4,000人いて、弁護士、元公務員、会社員などさまざまな分野の人たちが活動をしています。

小林さんは、「第38回全国中学生人権作文コンテスト」で法務事務次官賞を受賞した、中学3年生の女子生徒が書いた作文の内容に触れながら、いじめについて話していきました。

この作文を書いた女子生徒は、中学2年生の頃、何人かの女子から悪口を言われたり、嫌がらせを受けたりするなど、つらい思いをしたものの、それをいじめとは思っていなかったそうです。というのも、いじめを原因に不登校や自殺に追い込まれる人がいることから、自分が受けている行為はまだ軽いと、毎日歯をくいしばって学校に通い、耐え続けていたと言います。

しかし、道徳の授業でいじめを原因に自殺した生徒の遺書を読む機会があり、そこに書かれていたいじめの内容と、自分が受けていた行為が同じだったため、初めていじめだと認識したそう。また、その授業で“過去にいじめられていた記憶が突然蘇って発作のようになり、苦痛に耐えられず自殺した”という子がいることを知り、これまで「耐えれば良い」「いつかは変わる」と思っていたことが怖くなったと綴っています。


女子生徒は、その授業をきっかけに両親や学校に相談し、いじめが減って楽しい学校生活が送れるようになったそうです。

いじめをなくすためには、「まず私たち大人が、家庭や学校で思いやりの大切さを教えること」と土手さんは言います。幼いうちから相手の立場に立って思いやることがとても大切で、「一人ひとりが“もし自分がいじめられたら”と考えることができれば、いじめをなくす一歩につながる」と主張します。

子どもがいじめにあっていることがわかった場合は、「保護者は子どもの話を十分に聞いた上で、学級担任などに相談し、学校との連携を密にしていただくこと」と土手さんは伝えます。
また、全国の法務局・地方法務局に設置されている専用相談電話「子どもの人権110番(フリーダイヤル0120-007-110)」では、人権擁護委員や法務局の職員が相談に応じているそうで「学校と保護者同士では解決できないことも、法務局が間に入ることで進展する場合がある。秘密は守りますので、お困りの際はご相談ください。」と、活用を促していました

最後に、小林さんは「いじめの解消には、子どもたちの思いやりの心や、いたわりの気持ちを育むことが大切。日頃から子どもたちとコミュニケーションをとって、いじめをさせない、見逃さないように私たち大人が心がけましょう」と呼びかけていました。

秋元は「親が聞いても『何もないよ』とかわされがちだけど、しつこいくらいに聞いてあげることもサインを見逃さないことにつながるのかもしれない」と言い、JOYも「いじめている側は、いじめに対してそれほど重く考えていないことも多い。自分のことを誇らしく生きていくためにも、いじめはだめだと思う」と話していました。