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いじめ、足引っ掛けられ骨折

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新潟県教育委員会は11日、2016年4月に県立学校の生徒が同校の生徒の足をひっかけて転倒させ、左腕を骨折させる問題があったと発表した。当初、学校は生徒同士のけんかと判断したが、被害生徒側の申し立てで発足した県教委の第三者委は「いじめに当たる」と認定した。一方、加害生徒側の代理人は「被害生徒に悪口を言われたことが原因で、被害生徒によるいじめもあったと認めるべきだ」と反発している。

三者委がこの日、記者会見して公表した調査報告書によると、被害者の男子生徒は15年夏ごろから、1学年上の加害者の男子生徒の悪口を友人らに話すようになった。これに腹を立てていた加害生徒は、16年4月に生徒玄関から出た被害生徒に足をかけて転倒させた。被害生徒は左腕を骨折して入院。現在も手術で入れたプレートが腕に残った状態という。第三者委は個人情報に当たるとして、問題のあった学校名や生徒の学年を明らかにしていない。

 学校は当初、被害生徒と加害生徒の関係を「いじめ」でなく「けんか」の状態だったと判断した。しかし事故から約8カ月後、被害生徒の母親からの申し立てを受けて再調査。その後の国の指針の改正で「けんか」であってもいじめに該当するケースが加えられたことから、学校側は昨年1月に「いじめに当たる」と判断を覆した。同8月に県教委が第三者委を設置して再調査していた。

 県教委によると、学校側は、「けんか」をいじめから除くという国の指針にとらわれ、十分な対応ができていなかったという。第三者委はこの対応について、「心理的・物理的な行為で生徒が心身の苦痛を感じる」といういじめの定義に照らし合わせれば「加害生徒が被害生徒にけがをさせたことがわかった時点から『いじめ事案』として取り組むべき問題だった」と批判。「いじめの定義を踏まえ、いじめへの対応ができるよう周知・徹底する必要がある」と提言した。

 一方、加害生徒側の代理人弁護士は第三者委の報告に対し、「被害生徒に悪口を言われていたからだ」と反発。この件をいじめとすることに「異論をはさむものではない」としたが、被害生徒にによる悪口もいじめと認めなければ「不公平だ」と言及した。

 第三者委はこうした指摘について「あくまで、足をかけてけがをさせたことを調査する委員会なので、他の事案について判断することはできない」と退けた。