先生同士がいじめ行為 神戸
兵庫・神戸市の東須磨小学校。
神戸市教育委員会「ハラスメント行為が行われていたことが判明いたしました。児童、保護者をはじめ、市民の皆さまの信頼を著しく失墜する行為であり、心からおわび申し上げます」
街の人は、「あってはならないことですよね。子どもを教える立場としては」、「小学生には『いじめはだめです』って教えている先生が、そういうことをしているのはつらい」などと話した。
それは、子ども同士のいじめではなく、教師による教師に対するいじめだった。
暴言を毎日のように浴びせられていたという、20代の男性教師・Aさん。
加害者とされるのは、先輩にあたる30代から40代の男性教師3人と、女性教師1人あわせて4人。
具体的ないじめ内容は、耳を疑うようなものだった。
Aさんが先輩教師に羽交い締めにされたうえ、無理やり食べさせられたのが激辛カレー。
さらに、Aさんは激辛カレーを体につけられるなどしたという。
神戸市教育委員会「激辛カレーの件については、現在調査中でございますので、詳細は控えさせていただきたいと思います」、「(食べさせられそうに?)無理やり食べさせられた、です」
小学校に通う児童の保護者は「皆さん泣いてましたよ、お母さんたちは。もう子どもの精神状態が心配ですって。本当に信頼していた先生たちだったので、ショックは計り知れない。とにかく不安です」と話した。
先輩教師による嫌がらせは、まだある。
先輩教師は、わいせつなメッセージをLINEで別の女性教師に送るよう、Aさんに強要。
また、Aさんの車の上に乗って車体に傷をつけたり、車内でわざと飲み物をこぼしたりしたこともあったという。
こうしたいじめは2018年から続いていて、2019年6月、別の教師からの相談で発覚。
Aさんは精神的に不安定となり、9月から小学校を休み療養している。
神戸市の教育委員会は4日、会見を開き、いじめ行為があったことを認めた。
そのうえで、4人の教師については「『反省はしている』ということでございますけれども、まだはっきりとした事情聴取を行えているわけではないので、控えさせていただきます」と話した。
会見では、ほかの20代の教員3人も、同じ4人の教師から暴言やセクハラなどのいじめを受けていたことが明かされた。
今後、教育委員会は、くわしいいじめの状況を確認したうえで、加害者の教師4人の処分について決める方針。
一方、いじめ被害に遭った男性教師・Aさんは、刑事告訴も検討しているという。
