いじめ受けた小学校教諭が児童にメッセージ

神戸市の公立小学校で４人の教諭から繰り返しいじめを受けていた男性教諭が代理人の弁護士を通じて児童へのメッセージを公開しました。急な担任の交代を謝罪したうえで「元気になった姿を必ず見せに行きます。その日を夢見て先生も頑張ります」と記しています。

神戸市の公立小学校の20代の男性教諭は４人の同僚から繰り返しいじめを受け、先月から出勤できなくなっています。この男性教諭が10日夜、代理人の弁護士を通じて児童へのメッセージを公開しました。

この中では「急に先生が代わってびっくりしたね。ごめんね」と謝罪したあと、「職員室が怖かった分、毎日子どもといる時間が幸せでたまらなかった。これからもずっとずっと君たちの笑顔は先生の宝物であり、生きがいです。ありがとう」と児童と過ごした時間を振り返っています。

一方で、「先生はよく『いじめられたら誰かに相談しなさい』と言っていましたね。しかし、その先生が助けを求められずに、最後は体調まで崩してしまいました。ごめんなさい。つらいとき、自分一人で抱え込まずに誰かに相談してください。必ず誰かが手を差し伸べてくれます」と訴えています。

そして「また元気になった姿を必ず見せに行きます。その日を夢見て先生も頑張ります」ということばでメッセージを結んでいます。

弁護士によりますと、男性教諭は職場への復帰を望んでいるということで、家族や市の教育委員会などと復帰の時期を相談しているということです。

いじめの状況を示す複数の写真

ＮＨＫは20代の男性教諭が、４人の先輩教諭から悪質ないじめを受けていた状況を示す写真を関係者から入手しました。

このうち１枚は、被害者の男性教諭が羽交い締めにされ無理やりカレーを食べさせられそうになっています。この時の様子は動画でも撮影されていました。

また７種類のレトルトカレーが並べられている画像もあります。関係者によりますと、この２枚は去年９月、台風で授業がなくなったため、学校内で「カレーパーティー」が開かれた時のものだということです。

さらに別の日に撮影された１枚では男性教諭がカレーを目に塗られ痛そうな表情を浮かべています。

また、男性教諭の自家用車の上に加害教諭のうちの１人が乗り、笑みを浮かべている様子を写した１枚もありました。