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職場で「大人のいじめ」にあった時にすぐやるべきことは?

いじめ」と聞いて校舎裏を連想するあなたは、「大人のいじ」を経験したことがない人でしょう。

残念ながらこの世界には、大人になってもいじめっ子から抜け出せない人がいます。そんな「大人のいじめ」を受けたとき、対処する方法はないものでしょうか。

「大人のいじめ」とは?

さすがにロッカーに閉じ込められることはなくても、同じような手口のいじめは、大人になっても続きます。

大人はコソコソやるのがうまいので、10代のころのあからさまないじめが、むしろかわいらしく思えるかもしれません。

彼らは上司にバレないように、こっそり嫌がらせをしてきます。いえ、もっとひどいことに、上司にいじめられるケースだってあるのです。

このようないじめについて、臨床経験の豊富な結婚・家族セラピストのRoger S. Gil氏はこう解説しています。

大人のいじめの場合、いじめる側はいじめられる側よりも職位が上であることが多いようです。

これまでにも、管理職がいじめをしているケースをたくさん見てきました。立場の違いが、いじめっ子魂に火をつけるようなのです。

きっと、下位者が何もできないほど無力だと思っているのでしょう。

自分がいじめにあっていることに気づかない大人も多くいます。そう、冗談まじりの嫌味のようないじめは、人によってはまったく気がつきません。

大人になると、ほとんどの時間を職場で過ごします。つまり、大人のいじめの大半は、職場で行われるのです。

アメリカのテレビ番組『This Emotional Life』に出演しているKenneth Dodge博士、Marc Brackett博士、Jaana Juvonen博士によると、職場でのいじめは、探そうと思わない限り見つけるのは困難だと言います。

わかりにくいいじめの例として、次のようなものがあります。

・シカト

無視・黙殺とも言います。

ヘルプの要請にこたえない・電話やメールなどの連絡に反応しない・話している横から割り込む・仕事関連のイベント飲み会など)に呼ばないなど

・時間を軽視する

会議にわざと遅れる・納期に遅れる・あなたの要望よりも他者を優先するなど

・仕事を台無しにする

あなたのアイデアプロジェクトを妨害する・褒められるべきことをしても否定する・手柄を横取りする・濡れ衣を着せる・あなたのアイデアを一切認めないなど

些細であっても、仕事を台無しにするような悪辣な嫌がらせに立ち向かわなければならないのは、大人としてとても悲しいことです。

もちろん、人前で恥をかかせる・からかう・デマを流す・セクハラをするなど、もっとあからさまな嫌がらせもあります。

それでも大人のいじめが想像できないなら、テレビ番組『Parks and Recreation』の登場人物Jerry Gergichを思い出してください。

コメディではありますが、Gergichの同僚全員が、あらゆるところで彼にいじめをしています。

「いやいや、みんな彼の友達じゃない」と思うかもしれません。でも、自分がGergichだったらと考えると、そんなに呑気なことを言ってられないと思いませんか?

彼らは自分がいじめをしているなんてこれっぽっちも思っていません。むしろ、友達だと思っているからタチが悪いのです。

この問題に対処するには、彼らがなぜそんなことをするのか、その動機を理解しないことには始まりません。

大人はなぜいじめてしまうのか?

Image: Pixel-Shot/Shutterstock

大人のいじめが起こる原因は、子どもと同じ。いじめっ子は、自分の欠点を隠すためにいじめという行為に出るのです。

臨床心理士のJenise Harmonさんは、いじめられっ子側には問題などないと言います。だから、いじめられているからといって、自分を責める必要はありません。

私の経験上、すべてのいじめっ子は、心の中に深刻な不安を抱えています

そのほとんどが、不当な扱いを受けたか、何らかの原因で無力感を味わった人たちです。

自尊心を取り戻す手っ取り早い方法が、自分より弱そうな人を見つけて自分の力を確認するというやり方なのです。

あなた自身のためにも、上記のような動機を知っておくことが大切です。それから対策を考えましょう。

最初に確認すべきは、あなた自身は何も悪いことをしていないという事実です。それどころか、あなたは正しいことをしているはずです。

なぜなら、いじめる側は自分に足りないものをあなたが持っているために、あなたを抑え込もうとしているのですから。

たとえば、次のようなことが原因でいじめっ子たちはあなたに嫉妬しているのかもしれません。

いじめっ子は職場で信頼されていないけれど、あなたはとても信頼されている。 あなたの家族や家庭生活に嫉妬している。あなたのような人間関係を築けていない。 あなたの能力を脅威に感じている。いじめっ子が成長できていないのに、あなたが成長しているのが気に食わない。

いじめっ子と距離を置く

あなたももう大人ですから、子どものころよりは状況をコントロールできるようになっています。

「先生に言いつける」ことはできなくても、時間の過ごし方は自分で選べるはずなので、学校と違って、身動きが取れなくて困ることはないでしょう。

あえてもめごとを望むのでなければ、Gil氏のすすめる「回避戦略」を取ってください。

回避戦略は、とってもシンプル

SNSにプライバシーを書き込んで、あなたは1人でないことを確認する方法や、追い詰められたときの逃走プランを考えておく方法などがあります。

受け身のアプローチは最良の選択とはいえないかもしれませんが、いじめに直接対抗することができない人にとっては、それが唯一の対策になるでしょう。

上司にデスクの移動やプロジェクトからの離脱を頼むという手もあります。

とにかく、いじめっ子から離れる機会を見つけたら、そのチャンスを逃さないように。すべて解決とまではいきませんが、解決のきっかけにはなるでしょう。

被害者のふりをやめる

昔ながらの方法ですが、効果があります。いじめっ子があなたを狙うのは、あなたが弱そうだから。

Gil氏の言うように、彼らは、うまく付け入ることができそうな相手を探しているのです。

いじめっ子は、「背が低い」「太っている」「ブサイクな」相手を狙います。

彼らは、自分がもっともコンプレックスを持っている部分で、似ている相手なら標的にできると考えるのです。

逆に、「人気のある」「かっこいい」相手を狙ういじめっ子もいます。

そうすることで自分の権力を高く見せて、誰からもいじめられないようにしようという目的があるのでしょう。

いじめっ子は、権力闘争に屈服する相手を探しています。いじめっ子の行為や言葉を受けても、「自分には無関係である」という意思表示ができれば、相手はひるんで何もしなくなるでしょう。

たとえば、こんな感じです。

自分のことを笑われたら、一緒に笑う。 皮肉やお世辞を言われたら、感謝する。 失礼なことを言われたら、聞こえないふりをする。過去のミスやアクシデントを何度も蒸し返されるなら、もう気にしていないと言う。 たとえ恥ずかしい失敗をしても、冷静を保つ。彼らに付け入るスキを見せないように。

被害者のふりをやめれば、いじめっ子が攻撃をしかけてくるたびに、あなたではなく相手が恥ずかしい思いをします。

いじめっ子があからさまに攻撃的な場合ほど、対応は簡単。心の中で彼らにいじめっ子のレッテルを貼り、意識して彼らの誘惑を避けましょう。

攻撃的な人間ほど、怠け者が多いもの。そのうちあなたへの興味を失い、もっと楽にいじめられる相手を求めて去っていくはずです。

立場を明確にする

Image: Andrii Yalansky

相手によっては、もう少し力が必要になることがあるかもしれません。

上記の避ける努力をしても相手が攻撃をやめないなら、反撃が必要になるでしょう。もちろん、物理的な反撃ではなく、言葉による反撃です。

いじめっ子にとって、彼らが発した悪口を一笑に付す人間よりも、反撃に出る人間のほうが脅威なのです。

Gil氏によると、その最良の方法は、行動を指摘することだと言います。

暴力によるいじめではなく、エスカレートする可能性が低い場合、その行動がいじめであると指摘することが反撃の第一歩になります。

挑発しないように気をつけながら、動機を問い、そんなことをしても相手のためにならないと伝えましょう。

そうすることで、必要であれば反撃も辞さない姿勢を保ちながら、相手を守勢に回らせることができます。

ほとんどのいじめっ子が、抵抗のサインを見るや否や引き下がるでしょう。それだけ、抵抗は効果を発揮します。

でも、彼らの行動を非難する場合は、次のことに気をつけて正しく非難してください。

事前準備は入念に

前述のHarmonさんは、どこで何と言うか、具体的に決めておくことをすすめています。

あらかじめ計画をしておくと不安を多少和らげることができます。また、状況に安全に対応できるでしょう。

・攻撃はしない

心理療法士Roni Weisberg-Rossさんは、穏やかながらも物おじしない抵抗をすすめています。

感情的になっても、状況を悪化させるだけですから。心の準備ができていなければ、相手の望みどおりの反応をしないことだけに集中しましょう。

・具体的に

健康情報系ライターのHolly L. Robertsさんは、問題を具体的にすることが重要だと言います。

いじめをやめて」といったあいまいな言い方ではなく、相手の行為が容認できるものでないことを具体的に伝えるのです。

次に、事態に個人的に対処するのか、他人の目があるところで対処するのかを決めましょう。これは通常、いじめの深刻さによります。

笑える範囲のいじめや、自分がいじめていることにいじめっ子自身が気づいていないような場合は、どちらも恥をかかぬよう、個人的に対処するのがいいでしょう。

もっと深刻な場合は、友人や同僚の助けを借りて対処します。

といっても、集団攻撃をするのではありません。誰かが側にいることで、事態がエスカレートしないようにするのが目的です。

助けてくれそうな人に相談する

1人の努力だけでは、どうにもならないこともあります。手に負えないと思ったら、もっと強力な武器を導入しましょう。

Gil氏が言うように、何よりも大切なのはあなたの安全です。

事態が危険なレベルに至る前に、「この程度で助けを求めちゃいけない」というプライドは捨ててください。

身体的脅威には、警察の助けを借りるべきです。危険ないじめっ子に危害を受けるリスクを減らすためには、法的な介入が必要になることだってあるのです。

これは、職場でのいじめでも同様です。有害な職場環境を我慢する必要はありません。

ですから、それぞれの状況に特化した専門家に相談しましょう。

職場でいじめにあったら、多くの場合、人事部が対処するための方針を定めているはずです。

いじめへのもっとも明確な対処法は抵抗することですが、職場の上司がいじめっ子の場合、いつでもそれができるわけではありません。

いじめの事例を書き出して、人事部に相談しましょう。そして、状況に対処するための会社の方針に従うことが重要です。

このように、大人のいじめにあったときには、たくさんのツールや対策があることを知っておきましょう。

黙って泣き寝入りをする必要はありません。