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いじめ事件 ・イジメ ニュースを発信中!スマホいじめが増加!子供達をいじめから守ろう!

ストレスが、いじめにつながる社会。

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大きないじめ事件が起こる度に世間が騒ぎ立てはするが、やがて風化の繰り返し…。

勇気をもって、小さな一歩を踏み出せ

いじめについて、考える時に、いつも心の中に浮かんでくることがある。

「どうしていじめが起こるのか」と。

本当は、誰かがいじめられるのを見たら、誰でも心が痛むと思う。「かばってあげたい」と思いながらも、次は自分がいじめられるんじゃないかと不安になる。そして、傍観者になってしまう。他人を大切にできない時は、実は、自分を大切にできていない時だ。自分の気持ちを出したいのに、出せない。もどかしさを感じているのだ。

一方、いじめている人は、人をいじめることで自分の心のバランスを取っている。

しかし、どうだ。いじめられた人は、心が壊れ、人生の表舞台に戻れない。長い苦しみが襲う。

いじめているあなた、あなたは不安や癒せない心で苦しんでいるかもしれない。でも、目を背けないで、いじめられ、傷つき、さらされている人の心を見てほしい。感じてほしい。人をいじめても、苦しさからはのがれられないんだ。

日本のいじめの現状を見る時に思い出すことがある。

私は2017年6月に西アフリカのベナン共和国に行った。ベナンで訪れた孤児院での話。日本人の方が定期的に訪れ、教科書や蚊帳を寄付してもらっている、と聞いた。学校で教科書を見て授業が受けられるようになった喜び。蚊帳のおかげで、マラリヤや蛇の恐怖から救われたことへの感謝。だから、日本人の私をとても歓迎して迎えてくれた。

そこで、ある19歳の少女と出会った。少女は、勉強ができる喜びにあふれていた。本を寄付してもらい、読書感想文のコンクールで選ばれたと語っていた。読書感想文を読ませてもらった。涙が止まらない。この19歳の少女の語る言葉に心震える私がいた。

私はずっと人を信じられなくて、いつも一人だった。だけど、ある日本人の方に出会い、人を信じることができるようになった。アフリカの問題は、戦争や飢餓ではない。アフリカの問題は、愛の欠如だ。

そう彼女は書いていた。「私は愛によって救われた」と言っていた。

その日本人の訪問は、凍っていた彼女の心を溶かしひらいていったのである。

いじめの問題も、その根底にあるのは、愛の欠如である。愛されたことがある人は、自分も愛せるし、他人も愛す。自分を愛している人は、自分に自信が持てる。自分を大切にする。自分を大切にする人は他の人も大切にできる。いじめなど起こらない。

日本は高度成長期を経て変わったように思う。世の中の進化は、人々の思いを良い方にも悪い方にも変えていった。素晴らしい日本の躍進は、プラスの方向。ただ、崩れてしまったものもある。例えば、父母への尊敬の念、学校の先生に対する尊敬の念。世界にたった一人しかいない自分自身を大切にすること。日本人らしささえも。

しかし、大切なことが、全てなくなってしまったというつもりはない。見えなくなってしまっているだけ。実は、あなたの目の前に今もある。何かに追われる生活から、何かを生み出す生活に戻す時が来た。何かができて、人は素晴らしいのではなく、人は生きていることだけで素晴らしい。

あなたが、あなたであることを大切にし、あなたにしかできない何かを大切に育み、あなた自身の個性を輝かせることが、新しい始まりとなるだろう。

生命(いのち)を与えられたことに感謝し、自分を信じ、自分を愛して生きていく。自ら小さな一歩を踏み出す。私も今、踏み出したところである。