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アメリカ いじめを目撃して食い止めた少年逆恨みされ殺される

行列

とても正義感が強く優しくもあったある少年が、いじめ被害を受けている男子の様子を見て慌てて介入した。それが原因で恨みをかった少年は、いじめの標的どころか殺害のターゲットに。あまりにも悲しい結末に、同じ学校に通う生徒たちもひどく動揺しているという。

 

いじめ被害者を救った少年

米国・テキサス州で、16歳の少年がいじめの現場を目撃した。ターゲットにされていたのは小柄な男子だったといい、もみくちゃにされている様子を目撃した少年は「助けなくては」との思いから介入を決意。

どうにかいじめを食い止めることに成功したものの、この日をさかいにいじめ加害者のひとりと敵対関係になってしまった。

■被害者になった少年

いじめトラブルに介入してから数日後にあたる2月6日のこと、少年が暮らしていた団地に敵対していた加害者が出没。すかさずズボンの後ろに手を伸ばすなり素早くピストルを取り出し、少年の胸を狙い発砲した。

その後に少年は病院に救急搬送されたが手遅れで、「診察した医師団が死亡を宣告した」とアメリカメディアは報じている。

■監視カメラの映像

監視カメラの映像が残っていたことから、いじめ加害者のひとりが少年を殺害した容疑者であると判明。「年齢は13~15歳」という点は発表されたが、容疑者の年齢を考慮すると氏名を含む詳細の公表は不可能だという。

当局は「殺害に使われた銃の入手経路の解明をまずは目指す」という方針を発表しているが、今後の調べで加害者と被害者の関係など、より細かく判明するはずだ。

 

■関係者の声

7日には、少年が通っていた高校の教職員、そして生徒たちがキャンパスに集結。校長は「わが校の多くの生徒、そして教師の心に触れた少年が亡くなり、胸がつぶれる思いです」とコメント。

亡くなった少年の母親も集会に参加し、「息子の人生、そして息子との思い出をどうか忘れず讃えてください」「どのような子だったかも、忘れないでやってほしいのです」と生徒たちに声をかけた。

いじめを目撃したら「見て見ぬふりはしないように」と多くの教育関係者や保護者は子供たちに指導するが、その方法につき具体的にはどう教えるべきなのか。少年犯罪が深刻化するなか、教える側の苦悩も大きくなるばかりだ。