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いじめを見て見ぬふりしてしまう心理

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先生は、学級運営をするためにも学習指導をするためにも、子どもたちの日常生活をしっかり見てい ることが必要になります。ただし、じっと観察していると子どもたちから避けられてしまいます。さり げなく、先入観を持たず、自然体で見るのです。あるときは休み時間に教卓の後ろから。またあるときは、登下校の様子を職員室から。しかし、子どもたちのすべての様子を見ることはできません。どうしたらよいでしょうか。  「困っている人がいたら最初に声を掛けるのは誰 ですか?」  「先生がいなくても掃除当番を最後までちゃんと やるのは誰ですか?」  「クラスの中で意見が割れた時にうまくまとめて くれるのは誰ですか?」  学校内で起こりそうな具体的な場面を設定し、それにもっとも近いのは誰かをクラスの中から選んで 子どもたちに名前を答えてもらう心理検査に「ゲス・フー・テスト」というものがあります。回答を集計していくと、子ども同士が互いをどのような人物か、どのような資質を持っている人物だと見なしている のかが分かり、先生の知らない側面を浮き彫りにすることができる検査です(実施には細心の注意が必要)。先生が見ていないことでも、クラスの誰かが見ているものです。その情報を有効活用しようとするのがこの心理検査です。

電車内で人が倒れたら、助けに行きますか?

 混雑した電車内、一人の乗客が病気か何かで突然倒れたとします。もし、みなさんがその場にいたら助けに行きますか?  助けに行くかどうかの判断を下す際、「混雑」ということがポイントになります。混雑というからには、自分以外にも多くの乗客がいるのです。あなたは医師でも看護師でもなければ、救命救急の講習を受けたこともありません。鉄道会社の社員でもありません。倒れた人はあなたの知人でもありません。となると、多くの人は助けに行くのを躊躇します。その背景には、この場にいるのは自分だけではない、何かが起こったとしても自分だけの責任ではないという意識があります。それは、責任の分散とも言えるもので、「傍観者効果」という集団心理です。

「いじめ」にも傍観者がいる

 援助を必要としている他者がいるにも関わらず、率先して援助行動を起こさない。そうした傍観者効果が起こる場面は学校にもあります。嫌なことですが、いじめもその一つです。自分の親友ではない、関わりたくない、クラスのみんなが見ているのだから責任は自分だけにあるわけではない。いじめを見て見ぬフリをしてしまう背景には、そんな後ろ向きな意識があるのです。  いじめでそうした傍観者効果を起こさないために は、どうすればよいでしょうか。それには、自分はク ラスの一員であり、いじめの対象となっている子も同 じくクラスの一員であるという当事者意識を子どもたちに持たせることが必要です。  加えて、クラス全体が「ぼくたちのクラス」「うちのクラス」というようなわれわれ意識を持った内集団になることです。クラスの中に仲良しグループが存在することは一般的なことですが、そのグループ同士が排他的にならず協調的になることが理想です。お互いが見て見ぬフリをするのではなく、お互いに見ていないようで見ているという関係が暗黙のうちにつくられれば、いじめも減っていくはずです。  クラス担任としてあなたはどのようなクラスを作りたいですか。リーダーシップを、学習や運動などの成果を重視するP機能と、仲間同士の和を優先するM機能で図るPM 理論というものがあります。もちろん両方を大切にしたいですが、P機能だけに偏らない学級運営が必要になります。