ネットいじめ、勇気を出して相談 いじめの脱傍観者授業
新型コロナ問題で休校と外出自粛が続く中、子どもたちがスマートフォンやSNSを使う時間も増えています。世界とつながれる便利なツールでもあり、使い方を誤ると重大なトラブルを招く道具でもあるスマホ。
より安全に使うためのヒントを、兵庫県立大の竹内和雄准教授とともに探りました。
トラブルの一つに、ネットを使った攻撃のターゲットになる「ネットいじめ」があります。
そのきっかけはえてして、これもネット上のささいな出来事です。
例えば、人からもらったぬいぐるみの写真をLINEに載せて「これ、かわいくない」と書く。
「かわいいでしょ」といいたいのに「?」をつけ忘れたばかりに逆の意味になって、LINE仲間から外される。
短文でのやりとりは往々にして誤解を招き、互いに攻撃的になってしまうこともあります。
高校生だとそのあたりがわかっていて「LINE上のトラブルをLINEで解決したらダメ。会わないとニュアンスが伝わらない」と言います。小学生ではそうはいきません。
反抗期になる前に親子でLINEを試し、どんなときに誤解が生じるか、文字の難しさを体験しておくのも一つの手です。
ネットいじめは刻々変化しています。直接的に攻撃する書き込みをするのは過去の話。SNSでは基本的に誰が書いたか分かるので、あからさまな悪口は珍しい。
代わりに「ステメ」といわれる方法があります。LINEのプロフィル欄に載せる「ステータスメッセージ」に、「何様のつもり?」などと書く。誰のことを指しているのか、わかる人にはわかる。被害者は真綿で首を絞められるような思いをするのです。