私のママ友付き合い事情
私のママ友付き合い事情
学校や幼稚園に通うときっても切り離せないのが「ママ友」付き合い。決して悪いことばかりではないけど、時にはあんなことやこんなことも。ウーマンエキサイトに集まったエピソードを漫画化
突然ですが、あなたにとって“ママ友”とはどんな存在ですか?
私は現在2歳の息子「りん」を子育て中のフルタイムワーママです。
まだ私が育休中の話ですが…出産してから大人と話す時間が激減した私は、子どものことを話せるママ友が欲しくて仕方がありませんでした。
当時、私にとってママ友とは、子育ての悩みを共有できたり、一緒にお出かけしたりいてくれるだけで心強い存在だと思っていました。それに自分自身が孤独にならないためにも、ママ友は積極的に作るべきだと考えていたのです。
もちろん、児童館の0歳児クラスの集まりには参加するようにしていたのですが、ママ友作りはなかなか思い通りにはいかず…
高校時代からの友達は気の合うママ友ができたようですが、私にはできない…、ママ友がいない人なんて…と自分を責める毎日。当時私には焦りしかありませんでした。
児童館のママグループとはテンションが合わなかったようです…。その後、児童館からは足が遠のいてしまい、息子を連れて街をぶらぶらしたり、レジャー施設に遠出したりしていました。
孤独な気持ちを抱えながら日々を過ごし、結局育休中は親しいママ友ができず、復職の日を迎えることになりました。
しかし、私のママ友付き合いに思いがけぬ転機が訪れることになるのです。
保育園に入園してもお互い忙しく挨拶程度…この先もずっとママ友ゼロなのだろうかと不安を感じていたのですが、こんな近くで思ってもいない出会いが!
…しかし、これこそ私がママ友との付き合い方を学ぶ試練の始まりでもあったのです。
同じマンション内のママが声をかけてくれて、急遽ランチ会に参加させてもらえることになった私たち。当日、開催場所の親子カフェに息子と一緒に行ってみると…
カフェでは育児の悩みを話したり、工夫していることを共有したり、ランチ会は私にとって充実した時間になりました。これまでの児童館のママたちとはLINEを交換してもそれっきりになることも多かったのですが、彼女たちとは今後も長く付き合えそうだなと感じたのです。
その後、何かあればLINEグループで連絡を取り合い、週末もみんなで近所の公園にでかけたり、頻繁に会うようになりました。
ついに私もママ友グループに属するようになったのです!
しかし、ママ友と一緒に過ごす時間が多くなればなるほど、楽しいことばかりではなくなってきてしまいました。
ゆう君ママはうわさ話が大好きな人でした。
他にも「習い事を何個やっている」「あの子は頭が良さそう」など、子どもやそれぞれの家庭の状況を比較したり、ちょっとマウンティングっぽい発言があったり、モヤモヤを感じることが増えたような気がします。
息子に同い年の友達ができたことは嬉しかったので子どものために我慢して付き合い続けないと…と自分自身に言い聞かせていました。
しかし、そんなママ友付き合いの努力は、私のある発言をきっかけに虚しく散ってしまうことになるのでした。
私のモヤモヤは解消されないままでしたが、ある日ことみちゃんのお家でママ友と集まることになりました。みんなで喋っていると、ゆう君ママが3年以上も先である学童についてしゃべりはじめました…
「しばらくしたら戸建に引っ越す」という言葉に対して、その時は「リアクションが薄いな」ぐらいにしか思っていませんでした。しかし、その日を境に今まで仲良くしていたママ友たちの態度が急変することになったのです。
変化に気づいたきっかけは、LINEグループのやりとりでした。既読スルーされるようになってから間もなく、誰からも返信がなくなってしまったのです。
LINEの既読スルーをされるようになってから間もなく…誰からも返信がなくなり無視されていることに気付いた私。
「無視されている理由はなんだんだろう…」と思っていた矢先、インスタグラムに私だけがいないママ会の様子が投稿されているのを見つけました。
そして、意外なところからその理由がわかったのです…!
別のコミュニティのママと久しぶりに話をしたところ
そのママは、ゆうくんママと習い事が同じだそうで、そこで私たち家族の話を耳にしたとのことでした。
その内容とは、引越し先の場所や「夫が降格した」という話(そんな事実はないのに…)でした。
信頼していたママ友の裏切りに、その時はとても傷つき、悲しい気持ちになりました。
ですが、日が経つにつれて、ママたちの顔色を伺っていた日々よりも、自分の気持ちがどこか楽になったようにも感じはじめたのです。
そして、ママ友グループから無視をされて2ヶ月後、偶然マンションの玄関でママ友グループの1人である、めぐちゃんママに会い、思いがけない話を聞いたのです…
グループは解散状態ということでした。
めぐちゃんママも、無視をしたりケンカをしたりする、ゆうくんママに合わせるのをツラく感じていたけれど、仲間はずれにされたくなくて、我慢していたのだとか。「子どものため」と思って無理に付き合ってきたけれど、彼女も気疲れして帰宅するたび、夫や娘に当たってしまうこともあったそうです…。
めぐちゃん親子も、旦那さんの転勤により遠方に引越すことに決まったとのことで「もう、あのママ友グループに気をつかうこともなくなったし、りんくんママにちゃんと話せてよかった」と、最後に伝えてくれたことは、私にとってうれしいことでした。
大人になっても、中高生時代に起こるようなイザコザに巻き込まれるとは思ってませんでした…。
めぐちゃんママから思いを打ち明けられてからさらに2か月が経ち、私は引っ越しも済んで平和な毎日を送っていました。もう、ママ友とのLINEやインスタグラムもそこまで気にならなくなりました。
最初にママ友の良さを語っていた高校時代からの友達の話を聞きながら、やはり昔からの友達とは違いママ友というのは適度な距離感が必要なのだなと痛感しました。
今回、私は、ママ友グループから無視をされるなどで嫌な思いをしました。しかし、きっかけを作ったのは私自身がママ友に対して自分の気持ちをすべて打ち明けて良い存在と思い込み、最初から信用しすぎて付き合う距離感を間違えたところにあると反省もしました。
自分自身のことや、家庭の事情などをどこまで伝えるかなどは、ママ友との関係性でとても大切なことなのだと学んだ事件でした。(もちろん、子どもを通して付き合いがはじまったママ友でも、本音を話し合える友達になる人も出てくる可能性はあると思います)