いじめニュース速報@イジ速

いじめ事件 ・イジメ ニュースを発信中!スマホいじめが増加!子供達をいじめから守ろう!

「ブタ」と呼ばれた女性がボディビルダーのコンテストで優勝

学校でのいじめ問題は日本に限らず、世界中で未だ絶えることなく起こっている深刻な問題だ。このほどいじめという辛い経験に打ち勝ち、ボディビルダーコンテストで見事なビキニ姿に変身した女性が話題になっている。

オーストラリアのメルボルン出身のダイアン・フリックさん(Diane Frick、36)は、「子供の時はぽっちゃりした体型で『ブタ』と呼ばれてクラスメイトからいじめられていたの。10代になっても『デブ』や『ブサイク』と毎日言われて、私の学校生活はまるで地獄のようだった」と当時を振り返る。

このいじめにより心に深い傷を負い、大人になっても苦しんでいたダイアンさんは認知行動療法を受けていた。認知行動療法とは、簡単に言うと物事に対する考え方を変えることで行動を変えていくというものだ。ダイアンさんは5年かけて、認知行動療法によってネガティブだった考え方を変えていった。

ダイアンさんが変わろうと思った大きなきっかけは、偶然見つけたボディビルダーの写真だった。

「今でも良く覚えているわ。2018年の終わり頃、インフルエンザにかかってしまって最悪な気分だったので、自分がなりたい外見の女の子の写真を検索していたの。私がいいなと思う写真は、全てボディビルダーの写真だった。色々見ていると偶然、ビキニを着てコンテストに出場するボディビルダーを育てているコーチに辿り着いたの。」

このコーチは「アスリートと同じ見た目になりたいのなら、アスリートと同じトレーニングをしなければならない」と投稿していた。この言葉がダイアンさんの心に響き、心機一転、ボディビルのトレーニングを始めた。今まで食べていたジャンクフードやお酒をやめ、かなり厳しいトレーニングを熱心に取り組んだ。ダイアンさんのぽっちゃりとした体型は日に日にスリムに変わっていった。

そして翌2019年、この大きな変化はダイアンさんをオーストラリアのナチュラボディビルディング連盟のイベント(International Natural Bodybuilding Association)に導いたのだ。

「私はいつも体型をカバーするような洋服を着ていて。そんな自分が大嫌いで、恥ずかしいとさえ思っていたわ。そんな私が、自分の体を自慢に思える日が来るなんて想像もしてなかった。昔いじめられていた女の子が、見た目だけじゃなく精神的にも大きく変わって、ビキニコンテストのステージに立てるようになったのよ。」

結果的にダイアンさんは、洋服のサイズは3サイズ、体脂肪は34.7%から12%にまで落としてみせた。昨年の同コンテストでは、なんとチャンピオンに輝いたのだ。

「優勝するなんて信じられなかったわ。でも今までの努力を誇らしく思う。トレーニングのおかげで見た目も若くなって、いつも実年齢より10歳くらい若く見られるの。」

ダイアンさんは、いじめを受けている子供たちに何かきっかけを与えられればと考え、自信の経験を共有している。

「強くなるためには大きな壁を打ち破ることが必要な時もある。いじめられていたことを忘れることはできないけど、この経験は確実に私を強い人間にしてくれたの。」