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いじめ事件 ・イジメ ニュースを発信中!スマホいじめが増加!子供達をいじめから守ろう!

いじめ対策の切り札

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自分の子供がいじめの被害に遭ってしまったとき、親としてどのように動くべきかをシミュレーションできているという方、あまり多くはないかもしれません。

 

具体的いじめ対処を確認しておきましょう

事務所帰りの道すがら、ふと気がつくと、コオロギの鳴き声が耳に入ってきました。また、商店街を通り抜けると、鈴虫が。まだまだ暑い日が続いておりますが、季節は、すでに秋のようです。

さて、新型コロナウィルスの影響は、まだ続いております。子供たちもさまざまな制限の中で学校生活を送っているのですが、「いじめ」については少なめに推移しているように見えます。少ない中でも相談は毎日、続いております。例年、あと1ヶ月もするといじめ相談が多くなります。そこで、昨日の相談を事例に保護者側の対処方法の確認をしておきたいと思います。

昨日の相談は、中学生の娘が近頃、学校を休むことが多いというものでした。朝、頭が痛くなったり、起きられなくなったりして休む日が増えてきたので、心配していたところ、息子が「悪口を言われてるみたいだよ」と教えてくれたとのこと。お母さんが理由を聞こうとしても「話したくない」、「うるさい」とか全く取り合ってくれないのですが、なぜか、お兄ちゃんには相談するので、息子経由で、クラスメイトとのぶつかり合いがわかったというものでした。また、このことは本人が担任にも相談したということもわかりました。しかし、相手の子とのトラブルは収まらなくて、母親としては大変、心配していると話してくださいました。事情を伺って、多人数からのいじめではなく、一人の子とのトラブルだとわかりましたので、まずは、親が担任の先生に相談することを勧め、そのためには、お兄ちゃん経由でも良いので、どのようなシチュエーションで、どんな言葉を言われるのか、今まで、どんなことがあったのかを、紙ベース、つまり文書にしておくこと、その文書を持って担任の先生に相談することをアドバイスいたしました。担任に面会して、「二人の間に立って仲裁をしてもらう」ことを目標にすることといたしました。

お母さんの話では、「うちの娘も何か、言っているらしい」とのことですので、まずは担任に事実確認をしてもらい、「いじめ」なのか「ケンカ」なのかを見極めてもらうことが必要です。その上で、「いじめ」であるならば、加害者を叱ることと、加害者からの謝罪を求めることで、ほとんどのいじめが解決することをお話ししました。また、「ケンカ」であるならば、お互いに悪口は言わないことを約束させるように、担任に仲裁してもらうという方針で、学校にアポイントをとることにいたしました。

このようなアドバイスをさせていただいたわけですが、大切なことは、まずは、現在起きていることを「文書」にすることです。文書にして学校に持っていくことで、

  1. 事実の確認がスムーズになります
  2. 先生方の本気度が変わってきます
  3. 学校全体で取り組んでくれるようになります
  4. 加えて、相談に対応してくれなかった場合に、教育委員会等の他の機関に持ち込む際には、コピーするだけですので、スピーディーに対応できる

などの大きなメリットがあります。

次に、学校に何を要望するのかを明確にすることです。今回の相談では「ケンカ」で収まる可能性が強かったので「要望書」をつくるところまではしていませんが、こじれるようでしたら要望書を作成し、校長先生と直接、面会するなどの次の一手を打つ必要があります。

新しい学期の始まりの9月1日は、子供たちの自殺が一番多い日として知られておりますし、9月10日から9月16日は、自殺対策基本法でさだめられた「自殺予防週間」でもあります。

子供たちを守るのは保護者、教師を含めた大人の仕事です。何か気になることがありましたら、ご遠慮無く、ご相談いただければ幸いです。