ロイヤルファミリー時代、「サセックスロイヤル」というSNSのアカウントを立ち上げ自分たちの活動について積極的に情報を発信していたヘンリー王子とメーガン妃。昨年1月、世界に衝撃を与えた「高位のロイヤルを引退する」という声明もSNSを通じて発表していた。しかし昨年3月末に王室を離脱してからは「ロイヤル」の名称を使えないことから「サセックスロイヤル」の更新をストップ。新しいアカウントも立ち上げていなかった。新たな非営利団体のアカウントを作りSNSに復帰すると見られていたが、このままSNSは利用しない意向を固めているという。
王子と妃の関係者は先週末発売された新聞「サンデータイムズ」に「新しく立ち上げた非営利団体アーチウェルでもプライベートでもSNSを使う可能性はほとんどない」とコメントしている。理由はロイヤル時代のアカウントにたくさんの差別発言や悪口が書き込まれたこと。人々の憎悪の感情を目にしたことでSNSに幻滅してしまったと報じられている。
昨年10月に王子と妃はロサンゼルスの高校生たちがメンタルヘルスについて考察しているポッドキャスト「Teenager Therapy」に出演、SNSとメンタルヘルスの問題について語っていた。妃は「私は2019年、世界で最もネットで嫌がらせにあった人間」と話し「その体験は生き抜くことができないくらいつらかった」「精神や感情にとても大きなダメージを与えるものだった」と振り返っていた。 これまで王子と妃は、SNSを使って公務の様子を報告するだけでなく新たな計画を発表、他のチャリティ団体の活動の支援にも熱心に取り組んでいた。すでに「アーチウェル」のホームページは立ち上げているけれど、それだけでは情報をタイムリーに広く発信していくのは難しい。どんな新しい方法を編み出すのか注目したい。