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名古屋 中1女子自殺

名古屋市教育委員会は15日、市立中学1年の女子生徒が9日に自殺したと明らかにした。女子生徒と保護者は「SNS(交流サイト)上で嫌がらせを受けている」と、学校側にいじめに関する相談をしていたといい、市教委は「いじめの重大事態」として、第三者委員会で詳しい経緯を調査する。

記者会見する名古屋市教委の藤好三知雄指導室長(15日、名古屋市役所)=共同

市教委によると、学校側は女子生徒が自殺するまで、加害生徒2人に直接指導をしていなかった。女子生徒側が学校に相談した際、報復を恐れて加害生徒への聞き取り調査を希望しなかったためとしている。市教委は学校の対応が適切だったかどうかも調べる。

昨年11月下旬に女子生徒が担任教諭にいじめを相談。LINE(ライン)で誹謗中傷を受けているとの内容だったが、加害生徒の名前は言わなかった。保護者を交えた三者面談を経て、今年1月になってから同じ中学に通う2人の名前を挙げた。

女子生徒は3月9日午後6時40分ごろ、自殺を図って救急搬送され、約2時間後に死亡が確認された。遺書は見つかっていない。女子生徒は入学後は欠席もほとんどなく、登校していたが、1月以降、欠席や遅刻、早退が目立つようになったという。

市教委の藤好三知雄指導室長は、記者会見で「適切な指導ができずに残念で悔しい。学校から具体的に連絡が来ないとなかなか対応が難しい」と述べた。