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仙台 コロナいじめ 「犯人捜しの風潮なくしたい」

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仙台市の小中学校が新型コロナウイルス感染者や医療従事者への差別、偏見をなくす教育に力を入れている。道徳や学級活動などの時間を使い、誰もが感染する恐れがあることを説明し、相手の立場を思いやる大切さを教える。児童生徒や教職員が感染者になるケースもあり、いじめに発展しないよう丁寧に指導する。
 太白区の八木山中は3月22日、当時の全校生徒414人が製作した縦横3メートルを超える大きな「モザイクアート」を、学区内の仙台赤十字病院に寄贈した。
 120枚のコピー用紙に色を塗り、台紙に貼り付けた力作。医師と看護師が手を取るように向かい合い、地球を支えるイメージを描いた。コロナ患者の治療に最前線で携わる医療従事者への感謝を表したという。
 同校は道徳の授業や学活でコロナ差別を取り上げた。感染者に関する根拠のないうわさが会員制交流サイト(SNS)で出回った時、どう対処するか生徒に話し合わせ、感染者や医療従事者への差別や偏見を考えた。
 モザイクアートはこうした教育の成果。昨年は文化祭が中止だったため、生徒会が「みんなで団結して、何かを形に残したい」と音頭を取った。伊藤隆教頭は「生徒の自発的な活動の積み重ねが、差別解消につながる」と手応えを示した。
 市内に感染が広がり、1年余り。児童生徒が感染者や濃厚接触者になることも多く、各学校は「コロナいじめ」対策も強化する。
 青葉区の小学校は道徳や保健、総合学習などの時間を使い、日本赤十字社が公開するコロナ差別の動画を視聴させ、児童に意見交換させた。授業の様子はお便りで保護者にも知らせ、家庭内でも差別について話し合うよう求めたという。
 宮城野区の中学校もコロナ差別や偏見をテーマに生徒が討論した。教頭は「犯人捜しをするような風潮をなくしたい」と狙いを語った。同様に取り組む青葉区の中学校の教頭は「授業は、コロナによるいじめを許さない姿勢を示すという意味もある」と明かした。
 市教委によると、コロナ感染を理由としたいじめの報告は現時点でない。大型連休明けには、いじめ防止「きずな」キャンペーンを5月末まで展開し、コロナ感染への理解を深める指導の強化を各校に求める。
 千葉伸治教育相談課長は「コロナ感染は人ごとではないと、粘り強く教えることが大切。そのことを児童生徒が考える機会を引き続き設けたい」と話した。