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名古屋の中1女子生徒の自殺 再調査でいじめ認定

 

名古屋市で当時中学1年生の女子生徒が自殺したことをめぐり、市の再調査委員会は、いじめを認定しなかった当初の調査結果を覆し、いじめがあったと認める報告書を市に提出しました。
一方、自殺については、いじめのみを直接の契機とは断定できないとしましたが、学校やその後の教育委員会の対応にも問題があったと指摘しました。

3年前の平成30年1月、名古屋市で当時中学1年生の齋藤華子さんが自殺したことを巡っては、おととし市の第三者委員会が「いじめがあったとまでは認められない」と結論づけましたが、市は遺族の納得できないとする訴えを受けて第三者の再調査委員会を設け、委員会は30日、報告書を市に提出しました。

報告書では、齋藤さんが部活動でほかの部員から無視されるなどの行為があったとして、これをいじめと認定しました。

そして自殺については、関連性は指摘できるものの、いじめのみを直接の契機とは断定できないとして、学校で居場所がなく不安や不満を相談できなかったことや、部活動での人間関係、精神的疲労などの要因が重なって自殺に至った可能性が高いと指摘しました。

一方で、学校の対応には齋藤さんが転入生だったことへの配慮がなく、苦悩の発信を見逃し、いじめがあるかもしれないという視点も欠けていたと批判しました。

さらに、自殺を受けた学校や教育委員会の対応にも問題があったとして、学校運営では、いじめはあるという前提で早期にこれを見つけ、指導する姿勢を持ち、生徒が安心して相談できる体制をつくることなどを提言しました。

遺族「3年半かかってやっとスタートライン」

 
 
再調査の結果を受けて記者会見を開いた父親の齋藤信太郎さんは「いじめが認定されたことは大きな1歩で、3年半もかかってやっとスタートラインに立てた気持ちです。公正で中立で正しい調査が行われたと高く評価しています」と述べました。

そのうえで「もっと早期に対応してくれていたら、娘は今も私たちと一緒に楽しい人生を送っていたはずです。娘に謝罪してほしい」と述べ、学校と教育委員会に対し真摯に対応するよう求めました。

河村市長「なぜ気づけなかったのか おわびします」

名古屋市の河村市長は亡くなった齋藤さんの両親に報告書の内容を説明し「こんなことになって申し訳ありませんでした。なぜ気づけなかったのか、おわびします」と謝罪しました。

その後、記者団の取材に応じ「本当に申し訳なくごめんねというのが、いちばんの気持ちだ。名古屋市として何をやっていたのかと思う」と述べました。

そのうえで再調査委員会の提言を実行に移すため、30日、廣澤副市長をトップとするプロジェクトチームを立ち上げ、再発防止に取り組む考えを示しました。