いじめニュース速報@イジ速

いじめ事件 ・イジメ ニュースを発信中!スマホいじめが増加!子供達をいじめから守ろう!

ネットでのいじめや嫌がらせが日本の中高生の間で問題になっている

マイクロソフトの最新調査で明らかに。オンラインセーフティーで重要な役割を担うのは保護者と教師

 


家族で PC やタブレットの安全な使い方を話し合いながら設定できる、Microsoft ファミリーセーフティ設定ガイドを公開

 

 

この 1 年は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックにより、仕事や遊び、学習の場でインターネットを利用することが非常に多くなりました。夏休みの前に、日本の生徒や教師、家族のみなさんで、この 1 年間におけるオンライン学習やハイブリッド学習の影響と、若者のインターネット上での交流について考えてみましょう。

マイクロソフトの最新調査によると、残念なことに日本の中高生の間でオンラインでの嫌がらせやいじめが問題になっていることが改めて明らかになりました。調査対象となった中高生の 79% が、オンラインでの嫌がらせやいじめは問題であると回答しており、同様の回答を寄せた保護者の割合は 83%、教師の割合は 91% にのぼっています。一方で、マイクロソフトが 2020 年に実施したデジタルシビリティ (デジタル上でのマナー) に関する調査によると、32 ヶ国の 10 代の若者のうち、いじめの対象になったり、いじめ行為を行ったり、いじめの傍観者になったりして、いじめに関与したことがあると回答した人は 40% でしたi

オンライン上で嫌がらせやいじめを経験したと答えた日本の 10 代の若者のうち、62% は複数回そのようなことがあったと回答しており、79% は過去 1 年間に発生したと回答しています。具体的な内容はさまざまで、15% は意地悪なメッセージや傷つくような内容のメッセージ、攻撃的なメッセージを受け取ったと答え、9% はオンライン上でかわらわれたり笑いものにされたりしたと答え、7% はオンラインハラスメントを経験したと答えています。このようなマナー違反が「10 代のオンライン上での行動として一般的か」と聞いたところ、「はい」と答えた生徒は 33% にのぼりました。

ネットいじめ調査について

マイクロソフトからの委託によって実施されたこの調査は、2021 年 6 月 2 日~16 日の期間に行われ、日本の中学・高校の生徒や教師、保護者に、生徒のデジタル生活上でのネットいじめやハラスメント体験を聞くとともに、パンデミック期間中のオンライン学習体験についても聞き、その状況を把握したものです。

この調査では、問題を多様な視点で分析しています。例えば、オンライン上での被害や懸念事項を調査するとともに、否定的な結果となったケースを詳しく調べたほか、保護者や教師がオンライン上で子どもを安全に保つにあたって果たす役割や、学校の行動や方針の有効性についても調査しました。こうしたアプローチから、各グループの報告内容に興味深い相違点が見えてきました。例えば、ネット上の嫌がらせやいじめに関しては、グループごとに最も懸念する内容が異なっており、保護者が「からかい」を最も心配している一方で、生徒は「傷つくようなメッセージを受け取ること」を、教師は「生徒たちのネット上での嫌がらせ」を最も懸念していることがわかりました。また、教師はこのようなオンライン上のマナー違反から否定的な結果につながるケースを他のグループよりも多く目にしており、91% が生徒に否定的な結果をもたらしたと回答しています。一方で、保護者が自分の子どもに否定的な結果をもたらしたと回答したのは 68% でしたが、生徒は 10 人中 8 人近く (79%) がそのような経験をしたと回答しています。

中高生のオンライン上での安全性をサポート

オンライン生活とオフライン生活の境界線はますます曖昧になってきており、このようなオンライン上での体験が実世界にも影響を及ぼしています。例えば、オンラインでの嫌がらせやいじめによって、27% の生徒が自己肯定感が低下したと回答しており、24% がうつ状態になったと回答しています。ほかにも、以前より生活にストレスを感じるようになった (20%)、オンライン上で人を信用できなくなった (18%) といった回答が生徒から寄せられています。

では、オンライン上で生徒の安全性を保つにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは保護者の果たす役割が大きいと考えられます。回答者の 60% が、生徒にオンラインの安全性を教える責任が最も高いのは保護者だと答えているのです。特に、保護者自身がそのように回答した率が高く、75% が自分に最も責任があると答えています。生徒も同じ考えですが、自分にも果たすべき役割があると考えており、33% が自分に最も責任があると回答しています。また生徒は、自分たちがオンライン上で直面するリスクを自分の親はしっかり理解していると考えており、親がリスクを理解していると回答した生徒は 79% にのぼりました。また、保護者と教師の 3 分の 2 が、過去 1 年間に自分の子どもや生徒にオンラインの安全性について教えたことがあると回答したことは、良いニュースといえるでしょう。

ただ、今回の調査で保護者がオンライン上での嫌がらせやいじめの初期防衛線となっていることが明らかになった一方で、保護者はこの課題に対処する準備が整っていないと感じていることもわかりました。生徒の 72% は、親から最も多くのことを学んだと回答しているものの、生徒や教師と比較すると、保護者自身はオンライン上での嫌がらせやいじめについての知識が最も不足していると感じているようで、この分野の知識があると回答した保護者は 40% にとどまりました。また、子どもたちにオンライン上での安全性確保について教えることに自信があるかという点では、中程度の自信しか持っておらず (41% は自信がないと回答)、子どもたちがオンライン上で嫌がらせやいじめを受けた際に対処を手助けする自信があるかという点でも、中程度の自信しか持っていない (51% は自信がないと回答) ことがわかりました。

生徒側も、オンライン上でのいじめや嫌がらせについては親に助けを求める傾向があり、32% が親に助けを求めたと回答しています。しかし、ほとんどの保護者 (63%) はどこで支援やサポートが得ていいのかわかっていません。つまり、オンライン上での嫌がらせやいじめに対処するには、保護者への教育やサポートがもっと必要だということです。

デジタルセーフティーに必要なこと

この調査から、教師がオンライン上での安全問題を目撃し、若者を助けるユニークな立場にいることもわかりました。生徒も保護者も教師も、オンライン上で生徒の安全性を保つにあたって、教師が 2 番目に重要な責任を担っていると考えています。ありがたいことに、73% の教師は生徒にオンライン上での安全性を教えることに自信があると考えています。また、95% の教師はオンライン上の嫌がらせやいじめに遭った生徒を助けようと行動を起こしたことがあると回答し、46% の教師はどこで支援やサポートが得られるか知っていると回答しました。

また、58% の生徒は、オンライン上で安全を保つための正式な講義やトレーニングを学校で受けたと回答し、81% はこうした講義やトレーニングが役立ったと答えています。このような講義に参加する教師や生徒をサポートするため、マイクロソフトは新たにデジタルセーフティーに必要なもの (教師と生徒向け) という Web サイトを公開しています。この日本語サイトは、教室での学習やディスカッションをサポートするもので、デジタルセーフティーに関する以下の重要なトピック 4 点をカバーしています。

  • データとアイデンティティの保護
  • ネットいじめの防止
  • オンラインリスクを知る
  • 善良なデジタル市民になる

また、若者を対象として概要をカバーし、知識を確認するテストが用意されているほか、教師用のメモもダウンロードできるようになっています。ほかにも、英語版のリソースや世界デジタルシビリティ調査に関する情報をこちらで提供しています。

さらに、この夏ご家庭で PC やタブレットの安全な使い方を話し合いながら設定できる、「Microsoft ファミリーセーフティで家族の安全を見守ろう~家庭で利用する PC・タブレットの設定ガイド~」も公開しました。Microsoft ファミリーセーフティは家族の個々の Microsoft Account に紐づき、ご家庭でのインターネットの利用の安全性を高めるためのサービスで、Windows 10, Xbox, またはモバイルデバイス上のアプリを通じて利用時間や不適切なコンテンツのブロックなどの各種設定をすることができます。本ガイドでは、設定を行う前に話し合うべきルールやインターネット上の危険性などをステップごとに紹介し、ご家族で話し合いながら、具体的な設定まで行えるような資料となっています。是非ご活用ください。