今年3月に明らかになったメーガン妃のいじめ疑惑。新聞「ロンドンタイムズ」によるといじめが起きたのはヘンリー王子とメーガン妃がまだ王室に属し、ケンジントン宮殿に住んでいた頃。同紙は当時夫妻のコミュニケーション担当秘書官を務めていたジェイソン・クナウフが同僚に宛てたメールを入手。クナウフが「メーガン妃のいじめが原因で2人のアシスタントが辞職、もう1人も自信を喪失している」と暴露、スタッフの状況を懸念していたと報じた。
メーガン妃とヘンリー王子はいじめ疑惑を全面否定。妃の代理人は「妃はこれまでいじめの標的にされ、その痛みと心的外傷に苦しんできた。そういう経験をしたものとしていじめをしたと人格を攻撃されることをとても悲しく思う」。しかしこの報道を見た王室は事態を重く捉え、外部の法律事務所に依頼していじめ疑惑を調査すると発表していた。
この事件に進展があったことが明らかになった。8月31日(火)に王子と妃に関する暴露本『Finding Freedom』の改訂版が発売された。オリジナル版は昨年夏に出版されたが、このバージョンには王室離脱後の2人の生活を書いた新章が加えられている。エンタメ番組「エンターテイメントトゥナイト」の報道ではエピローグでこのいじめ疑惑について言及している。それによるとクナウフは正式な申し立ての中で「メールで言及した2人のスタッフは、メーガン妃と自分達との間に起きたことについて王室の人事部にした告発を取り下げてくれるように要求した」。
このエピローグによると被害者とされる2人は人事部に告発することを望んでいなかったよう。今年3月にもこの暴露本の著者オミッド・スコビーは関係者が「2人はこの問題を正式な苦情申し立てにしないようにクナウフに頼んでいた」と証言していると語っていた。
王室もメーガン妃も申し立ての取り消しについては何もコメントしていない。外部の法律事務所による調査結果は今年6月に発表される予定だったがこれも延期、明らかになるのは2022年だと報じられている。申し立ての取り下げでこの事件も幕を閉じるのか、それとも調査結果で何か新事実が暴かれるのか、注目が集まっている。