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いじめ事件 ・イジメ ニュースを発信中!スマホいじめが増加!子供達をいじめから守ろう!

いじめ根絶対策で各学校で演劇や映像の義務化!

以前は学校でタブー視されていたいじめ問題が、教室でのテーマになりつつある。学校側は、この種の暴力を予防、根絶するため、小冊子や演劇など様々な形で対策を講じている。今週からは、国内全ての学校にいじめ対策を講じることを義務付ける連邦法が施行される。エスタード紙などが報じている。

 この新たな法令は、学校内だけではなく各クラブやレクリエーション団体にも適用されている。また保護者や教師に対しても、身体的あるいは心理的、そして直接的あるいはオンライン上などでの組織的な迫害がある場合は、いじめに関するオリエンテーションを受ける必要があると規定されている。被害者や加害者に対する心理的あるいは法的な支援を与えることも規定されている。

 ほとんどの学校では、いじめ対策が最も行われている学年は、10代の青年期にさしかかっている6年生から9年生のクラスだという。

 サンパウロ市中心部イジエノポリス区のリオ・ブランコ小学校では、予防策の一つとしてフィクションを使っている。7年生の生徒が、いじめについて話し合うためにストップモーションビデオを制作した。段ボールやプラスチック・粘土の人形などを使っていじめの状況を再現、撮影したという。

 このプロジェクトを監督した技術教師のジョルジェ・ファリアス氏は、映像を通じて「こうしたいじめをしていたことを認め、同級生に謝っていた生徒を見たこともある」と話す。「主な目的は、生徒たち自身が解決策を提案する事だ」と強調している。

 教育者達にとって最も大きな心配の種になっているのが、オンライン上でのいじめだという。ファリアス教師は、「子供たちは、ソーシャルネットワーク上では保護され、名前を知られることもないと感じている」と述べている。オリゾンテ・ウイラプル学校では、ある教師が潜在的な問題を特定するために、生徒のソーシャルネットワークのタイムラインを確認している。特に危険なのは、WhatsAppのような限られたグループ内だという。

 全ての学校でいじめのケースを特定し、解決できるわけではない。ある女性看護士(44)の場合、学校側に問題を解決する能力がなかったため、10歳の息子を市内の私立小学校から転校させなければならなかったという。いじめのきっかけは、脳を手術した後に動作が遅くなり、肥ったことだったという。

 リベイロン・プレット市のサンパウロ総合大学の校内保健の専門家マルタ・アンジェリカ・ロッシ教授によると、重要なのは、学校側が青少年に声をかけることだという。「多くの大人は、いじめがこの年齢では日常的に起きることだと考えている。しかし、苦しみを引き起こしている場合にはそうではない」と強調する。

 同教授はまた、別の心配として加害者の側に触れ、「いじめる側を処罰すべきでなく、助ける必要がある。こうしたプログラムのほとんどの問題は、被害者だけを見ていることにある」と指摘している。