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現役探偵が暴露。いま日本中の教師たちが疲弊し切っている現状

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いま、日本中の教師たちが窮地に立たされています。いじめ問題に真摯に向き合えば、校長や目上の教師たちから妨害され、部活の顧問や残業など、労働環境も改善される余地はない状況のようです。今回のメルマガ『伝説の探偵』では数多くのいじめ問題を解決に導いてきた現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、学校の現場で出会った教師たちが疲弊している現状を紹介。さらに、世界的に見ても教師の数が足りないとするデータや、デジタル化の進まない教育現場の問題点を指摘しています。

圧倒的に教師が疲弊している

あるいじめ事案で公立小学校の教師と面会した時のこと、その教師は息をするのもやっとというほど、疲弊していた。聞けば、いじめが発生する以前からほとんど休めず、寝る時間も少ないのだそうだ。

一方、現在の学校の様子などを伝えてくれる教員も、中学校の教員の場合は、部活の顧問で休みがなく、手当もないとぼやく。持ち出しも多く、唯一の救いは生徒たちとの関わりだという。

先日もLINEで現役教員と連絡を取ったが、夜の22時ごろになっても職員室から出られないのだとぼやいていた。

いじめ問題を通じて学校と関わっているが、ワークバランスに余裕があるという教師には、確かに出会ったことがない。皆、疲弊しているというのが現場にいる肌感覚だ。

上司によってすり潰されてしまった小学校の教諭

いじめ問題で保護者と同行することになった、ある県の公立小学校では、若い教員が担任であった。

副校長と担任との面談という形であったが、担任はほとんど発言しなかった。印象的だったのは、面談前に泣いていたのか、鼻が赤く目が腫れているということであった。

保護者の話によれば、この若い担任はいじめ発覚の当初はよく話を聞き、よく動いていたそうだが、なかなか止まらない状態の中、電話の対応などでトーンダウンしはじめ、急速に対応が変になったそうだ。その変わりぶりから、保護者はこの教師はダメだと思ったと私に話していた。

しかし、副校長と途中から面談に参加した中年の学年主任の話は具体性がなく、いじめについては否定的であったことから、私はこの担任の考えを後日、帰り道で聞くことにした。

この担任はいじめを止めさせるために、個別面談ではなくアンケート調査をしようとしていた。理由は、いじめの加害者が単純な問いでは正直に話す子ではなく、下手にあたるとより強いいじめをするだろうという普段の観察からであった。

もちろん、クラス内での席替えはすぐに行い、それとなく味方になりそうな子には声をかけたそうだ。しかし、アンケート調査は副校長からダメだと言われ、学年主任からは「クラス運営を失敗したからこんなことになる」と毎日のように叱責された。

そこで、個別に面談をしたり、先生が教室にいない時間にあえて行くようにするなどの行動をとった。いじめ予防の教材を使って授業もしたそうだ。

しかし、これには別の保護者からのクレームや問い合わせがあって、すぐにやめるようにと副校長から圧力がかかった。さらに、いじめの中心的加害者である子の保護者から、「うちの子を犯罪者扱いしようとしている」とクレームが入り、どうしたらよいかわからなくなってしまったのだということだった。

私が同行した面談日もその時間の前まで、「何が間違っていたのか、この場で答えろ。」と副校長と学年主任に詰め寄られていたそうだ。

このいじめ事件は、校長を巻き込み、対応できなくなった校長から教育委員会に連絡されて指導主事を入れた。その間に私はこの市の市長と面談し、教育長から指導課の課長を紹介させるという対応を取ったことで、慌てた学校が強烈な指導を加害者側に入れたことで、収束に向かうことになったが、結果として、精神的な苦痛から担任は翌年教職を離れることになった。私は彼女に対する上司のパワハラも問題にしたが、見えない形での嫌がらせや職員室内の圧力に堪えきれなくなったということだった。(現在は私立校の教師として働いています。)

懸命にいじめ対応をしようとしていた教員が孤立させられ、圧力をかけられて、結果的にすり潰されてしまったということだろう。

世界的にみて教員は圧倒的に足りない

 

世界に目を向ければ、日本の教員の数は足りないことがわかる。OECDのデータをみると、1クラスの人数は、世界平均では初等教育で21.6人となっており、日本は28人となっている。公立全期中等教育においては、世界平均で23.7人、日本は33人となっている。

つまり、教員1人当たりとしてみる子どもの数は、日本は多いということになり、世界でも最も高い国の1つとなる。

さらに、初等教育においてのGDPの比率は、日本は2.5%に対して、最も高いアイスランドは4.9%、アメリカは3.7%となり、公教育に対する予算が世界的に見ても低い国であることは明らかなのだ。

少人数学級の提言

もともと日本の公教育において、教室の構成比は問題となっていた。それは、やはり教師1人当たりの生徒数が多いのではないかという問題だ。

しかし、それは教育界の中での駆け引きの要素が強かったように感じる。いわゆる「最近の若いもんは論」があったのだ。狭い世界ゆえに、もともと先生だったものが出世し、偉くなっていくのだが、そういう諸先輩方は多くの生徒をみていたのだ。それが若い世代になるにつれて、人数が多いから目が行き届かないのは、根性が足りないからだ!という論調になる者も少なくはない。

しかし、今の教職を取り巻く環境は数十年前とは格段に異なっている。

現在、少人数学級が再び取り上げられているのは、 新型コロナウイルス感染症の影響が強くある のだ。

そもそも、35人で目一杯である教室でソーシャルディスタンスを保てというの無理があるのだ。

11月13日、 萩生田文科相 は記者会見で、 「令和の時代の新しい学校の姿として、私としては30人学級を目指すべきだと考えている。」 と話した。

僅かではあるし、世界平均には程遠いところはあるが、少人数学級に弾みをつけたいといったところだろう。

ところが、様々な研究やアンケート、統計によれば、多くの結果は25人から28人学級がバランスが良いとされている。もちろん、過疎化が進む地方では、この人数を保てない、より生徒数は少ないというところもあるが。

文科省財務省の駆け引き

しかし、公教育においてクラスの定員を減らすということになれば、新たにクラスを編成する必要があり、担任制を取る教育制度では必ず教員を増やさなければならなくなる。

こうなれば、当然に予算を得なければならないだろう。

過去、 財務省少子化を理由に、子どもの数が減るのだから当然に教員の数は減ってよいので、予算を削るという方針を示した ことがある。一方で、英語教育やプログラミング、様々な教育カリキュラムが導入される上、いじめの対応などで教員を取り巻く環境はブラック化しているのだから、当然に予算を増やして教員を増員すべきだというのが文科省の立場だ。

ここにきて、少人数学級が出れば、文科省財務省は熾烈な駆け引きを行うことになろう。

何とも情けない話ではあるが、事実としてすでにこの駆け引きは始まっており、今後も継続するのだ。

進まぬデジタル化

教員の負担を軽減させようという動きから少人数学級を論じるのであれば、進んでいないデジタル化をまずは進ませるべきだろう。

常に後手になる日本の行政では、少人数学級を文科省財務省から勝ち取っても、導入は3年後、5年後となろう。新型コロナウイルス感染症対策のためと、今は銘打っても、その頃には、もう過去の出来事となっている。

特に 教育行政の主体は、自治 である。よりコンパクトな行政区域の中で、どこか先んじる市区町村、都道府県が出てくれば指標となる。

そもそも、学校は未だに紙社会であり、判子社会である。学校のコピー機は今でもフル稼働で動いているに違いない。

古くから出席簿というのも紙である。紙で取ったものを、パソコンに打ち込みなおし、統計を取ったりするのであろうが、そもそもデジタル化していれば、打ち込み作業は無くなるのである。

学校だよりや通信紙をデジタルに切り替えれば、それだけ紙や印刷代が減り予算削減にもつながる。

一般企業であれば、効率重視、予算重視でみるから、いの一番に始める事が現代学校社会では実現されていないのだ。これをするだけで、大幅に業務効率が上がりコストの削減につながるだろう。

その分、生徒一人ひとりと向き合う時間に当ててくれれば、いじめなどの問題行動も減るのではないかと思うのだ。

文科省の報告によれば、担任がいじめを発見した率は、全国平均で10%程度になっている。忙殺される最中で、およそ1割のいじめを発見できているのであれば、発見率を上げることも期待できるだろう。NPO法人ユース・ガーディアンの調べでは、いじめがあったときに相談する対象は担任教員がおよそ8割と圧倒的な割合でもあった。

保護者の身からすれば、一般雑務などどうでもいいから、わが子らに目を向ける時間を増やしてほしいと思うだろう。

教育行政はプロボノを募れ

文科省にはやってもらいたいことは多数あるが、予算確保に頑張ってもらえばいい。

それより、教育の主体となっている地方自治体には勇気をもって、デジタル化を進めてもらいたいところだ。ただ、ここにきて未だデジタル化が進まぬところもあるだろう。

地域行政が社会に追いつき始めているところもあれば、未だに何も進まぬというところもあろう。一方で持っている予算も異なるから、できることできないこともあるだろう。

また、老害になりつつある首長周辺などはデジタル化に苦手意識があり、食わず嫌いを起こしている可能性すらある。

デジタル化することへの意味や具体的なメリット、気を付けるべきデメリットなどが明確にわからないのであれば、 「プロボノ を募ればいい。

プロボノとは、各分野の専門家や職業上で専門知識や経験を持っている人が無償でそのスキルなどを提供するという社会貢献型のボランティアのことをいう。

人材宝庫と言われる日本、少し探せば専門知識や職人的な技術者、すでに引退したがまだまだ現役でも頑張れそうな人が見つかるはずだ。

時折、私のところにはNPO法人の方で雇ってほしいという人が来る。いじめもそうだが、教育全体について、何とかしたい、力を貸したいと思っている大人は多くいることを、明日を創る教育行政にかかわる人たちは忘れてはいけない。

編集後記

少人数学級の議論や大臣の記者会見があり、その後知り合いの報道マンと話をしていた時、彼がまず出してきたのが、派遣会社の動向でした。

論理としては、「コロナの影響で少人数制はおよそ推奨されるだろう。→一定の予算規模を得るために裏交渉があるはずだ。→その背景には、どうせ正規の教員は簡単には増員できない→結果として派遣や講師採用が激増するはずだ。→政府お抱えに近い派遣会社が教員免許や専門分野の資格、経験者に触手をのばす→裏交渉があれば、先んじるために派遣会社らはそうした人材を確保しようと動いているはずだ。」ということでした。

確かに役所の窓口業務は派遣の人がやっているという統計もあります。これもある種の公共事業なのでしょうね。

これについては少し取材を重ねてみましたが、特に目に見える動きはありませんでしたが、少人数学級の再熱はまだ始まったばかりです。今後さらに熱を帯びれば、こうした裏の動きが激しくなるかもしれません。

しかし、立場によって物事の見え方が違うのだという良い勉強にはなりました。

なるほど、この報道マンの考えで言えば、教育の質はどうであれば、結果として笑うのは派遣会社ということになりますね……。

それにしても、学校業務のデジタル化、効率よくコストすら削減できる対策はいつになったら実現するのやら……。デジタル担当相の河野さんにもぜひとも目を向けてもらいところですが、今すぐできる事は学年単位、学校単位でもできる事もあると思うので、現場の方々にはぜひとも声を上げて、行動に移してもらいところです。

 

ミルクボーイ、ゆきぽよの壮絶いじめエピソードに驚愕

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お笑いコンビ・ミルクボーイがMCを務める特別番組『ミルクボーイのツラわら喫茶-ツラい話を笑いに変える喫茶店-』が、11月28日に読売テレビで放送される。

ミルクボーイが喫茶店のマスターに扮し、常連のおばちゃんを演じるすち子とともにゲストを迎える同番組。今だから笑って話せるツラい話「ツラわら話」を持ってやってくるゲストのエピソードをもとに、ミルクボーイが即興漫才を披露する。

1組目に訪れたのは、タレントのゆきぽよと、めるること生見愛瑠。雑誌『Popteen』の専属モデルを務めるめるるは、「一番ツラかったのは新人時代」と振りかえる。当時の同誌ではバラエティ色の強い企画が多かったことや、モデル人気ランキングでもずっと悲惨な状態が続いていたことを語る。

また、ゆきぽよは、雑誌『egg』の読者モデルオーディションに合格した翌日から起こった、ギャル界でのいじめエピソードを明かす。壮絶な経験に「思ってたよりツラかったね」と、ミルクボーイも驚愕。「ツラかった頃の自分に声を掛けるとしたら」という問いに対するゆきぽよの回答に、すち子も「しっかりしてるわ」と思わず感心する。

 

 

伊藤準さん自殺25年で専門家に聞く

高橋知己教授

高橋知己教授

 

1995年11月に、新潟県上越市春日中1年の伊藤準(ひさし)さん=当時(13)=が、いじめを苦に自殺した事件から27日で25年。県内では今もいじめ自殺が絶えず、教育現場では根絶に向けた模索が続く。伊藤さん事件が社会に突き付けたものと、残された課題は何か。上越市上越教育大に今年9月に設置された「いじめ・生徒指導研究センター」のトップを務める同大大学院の高橋知己教授に聞いた。

 -伊藤さんのいじめ自殺は、加害生徒を実名で告発する遺書が残されていたこともあり、全国に大きな衝撃を与えました。

 「伊藤さんの事件以前に社会が認識していた学校内の問題行動は、非行少年・少女による喫煙や暴力など大人が外から見て『気付く』ことができた」

 

「ところが、大人が気付くことができない『不可視化』されたいじめによって、10代の若者が自ら命を絶つという事態が起きてしまった。現在まで続くいじめ問題を予見するような事件だった」

 -県内の教育現場は事件以降、いじめ問題にどのように対応してきましたか。

 「まず、いじめ根絶に向けた啓発活動が強化された。さらに、子どもに関する情報を教員個人で抱え込まず、学年や学校全体がチームとして共有し、問題に当たるように変化した」

 -それでも2016年に県立新潟工業高の1年生男子が自殺するなど、いじめ自殺は無くなっていません。

 「いじめられている子どもは『親に心配を掛けたくない』と考えて、大人に打ち明けないことが多い。だからこそ、大人が問題の兆候に気付かないといけない。早期発見と初期対応が非常に重要だ」

 -いじめを早期発見し、重大化を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。

 「学校ができる具体的な対策として『いじめ避難訓練』『いじめアンケートの工夫』『生徒と教員のトイレ共有』を提案したい」

 「火災の避難訓練をするように、いじめに遭ったときに、まずはスクールカウンセラーのところへ“避難”するなど、いじめ問題が発生した際の具体的な行動手順を、学校全体で訓練してみるべきだ」

 -いじめアンケートは各校が実施しています。

 「アンケートは単に『はい』『いいえ』に丸を付けさせるのではなく、自分の今の気持ちを表現してもらう設問を工夫すべきだ」

 「伊藤さんの事件でいじめの現場になったように、トイレは教員の目が届かず、問題が起こりやすい。教員と共有することで『デッドスペース』をなくせる」

 -学校の閉鎖性や保護者への情報提供の不足なども指摘されています。

 「学校行事のときだけ保護者の協力を求めるようなやり方は、単に学校側の人手不足を保護者で補っているだけだ。図書室の運営を任せるなど、保護者に日ごろから学校運営に参加してもらう機会を増やすことで、保護者の関心も高まり、良い意味で学校側の緊張感も生まれる」

 -会員制交流サイト(SNS)の普及など、子どもたちを取り巻く社会環境は、この25年間で大きく変化しました。

 「SNSで無視したり、仲間はずれにしたりするいじめが増え、伊藤さんの事件で顕在化した『不可視化』という問題がより複雑、深刻になっている」

 「新型コロナウイルスの感染拡大で家にいる時間が増え、子どもたちがSNSに充てる時間も増えている。将来への不安感が他者への加害につながるケースもある。これまで以上に注意が必要だ」

 

宝塚歌劇団と野球界に共通する風習

 

宝塚歌劇団のスターを数多く育ててきた宝塚音楽学校が、長年続く生徒間の指導内容を見直したということがニュースになったのは今年9月のこと。本科生(2年生)への返事は原則、「はい」「いいえ」などの言葉に限定されていたし、ルール違反をした予科生(1年生)が本科生に謝る際に「連続謝り」というものがあったという。さらには、先輩が乗っているかもしれない阪急電車にあいさつするという不文律もあった。これらは今回の決定によって廃止されることになったが、107年の歴史を誇る宝塚音楽学校には、表には出ないさまざまなルールや書かれていない決まり事がほかにもたくさんあるはずだ。

このニュースを見て、一部のアマチュア野球界に残るさまざまな風習、しきたりを思い浮かべた。下級生が上級生に話しかけることは許されず、返事は「はい」か「いいえ」だけ。誰かがミスをすれば(監督や上級生の機嫌を損なえば)連帯責任でペナルティを課せられたものだ。私が立教大学野球部に在籍した1980年代後半、高校野球でも大学野球でも、企業で働きながら野球に打ち込む社会人野球でも、暴力がすぐ近くにあった。

野球界に残る暴力

 一日の練習が終われば、監督の訓話があり、上級生が下級生を集めて(集合)、説教を行い、問題(ルール違反)が発生した場合には、何かしらのペナルティ(暴力や罰走、丸刈り、外出禁止)が与えられた。強豪校であればあるほど、監督が厳しければ厳しいほど、選手たちが感じるストレスが大きければ大きいほど、部内の緊張の度は高まり、ペナルティは厳しいものになる。野球に暴力はつきもので、そういった厳しさに耐えてこそ、根性がつくと考える指導者もいた。監督から課せられる猛特訓、先輩からのしごきを乗り越えることで勝利はつかめるのだと多くの人が考えていた。

 30年以上が経ち、そんな風習を「よし」とする学校はないが、それでも暴力を根絶できないでいる。10月に、甲子園出場経験のある監督の暴言、部長の部内暴力などのため、指導者が謹慎処分を受けた。11月にも、部内いじめが発覚した高校など5校が対外試合禁止などの処分の発表がされた。日本学生野球協会は毎月のように、部内いじめや暴力的な指導を行った指導者に対する処分を行っているにもかかわらず、野球の近くにはまだ暴力が残っていると言わざるを得ない。

 昭和から平成の野球界では、練習の準備やグラウンドの整備はもちろん、下級生に身の回りの世話までさせる野球部はいくらでもあった。自宅からの通いであれば気が休まる時間もとれるが、寮生活での逃げ場がない。上級生が反抗できない下級生にストレスをぶつけることも日常茶飯事だった。

 集団を統制するにはルールが必要だ。人が入れ替わるたびに厳しくなったり、ゆるくなったりするものだが、一度決められたことを覆すのは難しい。伝統校、強豪と言われるところは特にその傾向が強い。

容易ではない体質の改善

 私は今年3月、『野球と暴力』(イースト・プレス)という書籍で、野球界に残る暴力について書いた。さまざまな関係者を取材してわかったことは、暴力を肯定する者が少ないにもかかわらず、効果を信じる者がいまだに多数いることだ。現在、プロ野球で活躍する20代の選手はこう言った。

「高校時代、ひとつ上の人たちは先輩たちから厳しい指導を受けていましたが、僕たちには優しくしてくれました。だから、後輩たちにも同じように接したんですが、そうすると大事なところでチームが緩むんです。試合中も緊張感がなくて、甲子園には行けませんでした」

 暴力による厳しさと勝利との関係は定かではない。しかし、「厳しい上下関係がないと勝てない」という思い込みが選手にも指導者にもいまだにあるようだ。

 野球界に暴力に残っているのには、いくつかの原因がある。

・監督の存在が大きすぎる(権限も責任も)
・指導者と選手がフラットにコミュニケーションをとるのが難しい
・選手の受け身の姿勢が変わらない
・甲子園があまりにも大きな存在になっている

 歴史のある野球部で、その体質を変えることは容易ではない。発言権を持たない選手はどれだけ理不尽なことがあっても飲み込みながら、耐えるしかない。ここを通過しない限り、試合(甲子園)に出ることはできないからだ。

 これは、宝塚音楽学校と共通するところだろう。宝塚歌劇の舞台に立てるのは、宝塚音楽学校の卒業生だけだ。

 日本野球の歴史をたどると、これまで多くの野球選手が、暴力的な指導によって成長し、多くの栄光をつかんできたことがわかる。生きるか死ぬかという切迫した場面で、「根性のある」選手が勝利を手繰り寄せた例はいくらでもある。宝塚音楽学校の記事でも、「連帯責任を叩き込まれ、お互いを気遣うことを覚えた経験は確かに舞台で生きている」いう卒業生のコメントが紹介されている。

 暴力的な指導によって日本の野球が発展した部分は否めない。もしかしたら、それが人間形成に役立った例もあるかもしれない。だが、それは過去のことだ。これからも同じやり方を続けていくわけにはいかない。
指導する立場にある人は、暴力を完全に捨てることを徹底してほしい。恐怖で人は育たない。もし暴力を助長する風習が残っているならば、それを廃止することが大切だ。もちろん、暴力とは行為だけではなく、言葉も含まれることを忘れてはいけない。

 

いじめ防止のファイル贈る 石川ミリオンスターズ

BCリーグ・石川ミリオンスターズは25日、いじめ防止のメッセージが記されたクリアファイルと選手の写真付きカードを七尾市珠洲市の学童野球連盟に贈った。

 

 七尾市の金沢地方法務局七尾支局での贈呈式では、川﨑俊哲、端保篤両選手が七尾市学童野球連盟の村守正樹理事長にグッズを手渡した。チームを通じて配布し、人権啓発に役立てる。

 

特別支援学校の児童生徒がつくる「いじめ見逃しゼロ」標語・ポスターコンクール

県内の特別支援学校の児童・生徒による「いじめ見逃しゼロ」標語・ポスターコンクールの入賞作品が30日(月)まで、直江津学びの交流館で展示されている。

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このコンクールは特別支援学校の児童生徒にいじめをなくす心を育んでもらおうと県内校の校長会が毎年開いている。昨年度は標語に775点、ポスターに170点が寄せられ、入賞作53点が県内で巡回展示されている。

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標語の部では、特別賞に高田特別支援学校高等部2年、南雲あいみさんの作品が選ばれた。

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また金賞に吉川高等特別支援学校1年、福山明生さんの作品が選ばれた。

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ポスターの部では、最高賞の会長賞に高田特別支援学校中学部2年生の共同作品が選ばれた。カラフルな手形を花に見立て、笑顔の花を咲かせようというメッセージが添えられている。

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コンクールの巡回展は30日(月)まで。時間は午前8時30分~午後10時。直江津学びの交流館1階エントランスホールで開かれている。

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今、いじめを受けている君へ

「1人じゃない」今、いじめを受けている君へ

ラジオの中の学校、TOKYO FMSCHOOL OF LOCK!」。11月23日(月)から26日(木)の4日間は、『しんどー相談室』と題し、つらいことや悩みを抱える10代の声に耳を傾けます。24日(火)のテーマは「いじめでしんどい」です。パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、学校でいじめにあっているという中2の女性リスナーと電話をつなぎ、胸の内を聞きました。



――中2女性リスナーの“しんどい”こととは
【私は部活で、3年生が引退してからキャプテンになりました。あるとき同級生の部長と話をしていたら、「また部長洗脳してるよ」「バイ菌、ウイルスだよね〜」という声が聞こえてきました。そして、次の日からは物が無くなっていきました。次は、教室で悪口を言われるようになりました。でも私は、このことを誰にも言いませんでした。
それがいけなかったのでしょうか。私はメンタルと、体調が悪くなっていきました。そして、逃げるように部活をやめました。やめたことが先生たちの耳に入り、いじめていた人たちに脅されました。まだいじめは止まっていません。親にも言いたくないし、先生たちにも頼りたくありません】


さかた校長:いじめは、いつくらいから始まったの?

リスナー:中1のころから小さいことはあったんですけど、中2になって(部活の)役職についたらエスカレートしていきました。

こもり教頭:周りの子は、部長と話していることの何が嫌だったんだろう?

リスナー:自分でもわからないんです。急に言われるようになってしまったので……。

さかた校長:言ってくるメンバーは決まっているの?

リスナー:部活には同じ学年が13人いるんですけど、そのうちの9人です。

さかた校長:9人……。

こもり教頭:その子たちはグループなの?

リスナー:2つのグループに分かれているんですけど、言うときだけひとつにまとまる、みたいな。

さかた校長:そうか……陰口以外で、嫌だったことはあるの?

リスナー:授業で間違えたときに、「ダサいね」って笑顔で言われたり……。それで「やめて」って言いに行ったんですけど、「わたし何もしていなのに、よくわかんないこと言ってるんだけど……!」って他の友達が言われて巻き込んでしまったんです。

さかた校長:そうか。でも言いに行ったんだね。それはすごいよ!

リスナー:ありがとうございます。

こもり教頭:でも、友達が巻き込まれるのは嫌なんだよな。

リスナー:はい。

こもり教頭:じゃあ、家族や友達には話していないの?

リスナー:はい。あまり話してないです。

さかた校長:先生は力になってくれないの?

リスナー:話をしたんですけど、(いじめをしてくる)相手が優等生なんです。それで1回は信じてもらえなくて。でも部活をやめてからは「大ごとだ」と思った先生が話を聞いてくれたんですけど、何もしてくれなくて……。

さかた校長:聞くだけ聞いて、行動してくれなかったんだ。

リスナー:はい……。

さかた校長:助けを求めた先生にそんなことされたら、そらつらいよなぁ。もう周りにも言えなくなるよな。

リスナー:はい。



さかた校長:それでも学校には行っているんだよね? 行きたくないな、とは思わないの?

リスナー:毎日行きたくないと思っています。でも休むと親にもいろいろ言われるし、他の友達に心配をかけちゃうので……休む選択はないなと思って。


さかた校長:悲しみが、周りに広がらないように止めているんだね……お前は優しいなぁ。1人で抱えているんだね。それはしんどいって。

こもり教頭:うん。

さかた校長:そんなことがあったら先生にはもう言えないかもしれないけど、周りに少しでも話せる人はいるの?

リスナー:2人います。1人は小学校から仲の良い同じクラスの子で、もう1人は男子なんですけど1年生のときに同じクラスで仲の良かった子です。この2人にはよく相談していたんですけど、今回のことは詳しく話せなくて。

さかた校長:気づいてはくれてないのかな?

リスナー:たぶん2人とも気づいていると思います。最近はLINEをしなくなったので、(男子の友達は)不思議に思っていたみたいで「何かあったでしょ?」って言ってくれたんです。1年生のときに同じようなことがあったときには相談していたので、「何があったのかわからないけど、1年生のときと同じようなことになるぞ」って言われて……すごい泣いてやっと話せました。

さかた校長:そうか。今回も気づいてくれたんだね。どんな気持ちだった?

リスナー:うれしかったんですけど、「また巻き込んじゃうな」と思って。

さかた校長:そうか……友達をまた傷つけたくない、って思ってしまうんだね。

リスナー:はい。

――この話を聞いていたリスナーから届いたメッセージを紹介

【他の人に相談しても、ぜんぜん大丈夫だとは思います。巻き込みたくないなんて考えなくていいです。僕がもし相談されたらうれしいです。(15歳男性)】

【学校に行けているだけで、私は本当にすごいこと、偉いことだと思います。私には想像もできないようなつらさのなか、ちゃんと逃げないで現実を受け止められています。ちょっとは逃げても良いと思うし、こういう場でお話してくださることで遠く離れた私たちは味方になることができます。(14歳女性)】

【逃げることも大切。自分が壊れるくらいなら逃げてもいい。最後までやり通すと、1度は決めることができたことがとても立派だと思います。SCHOOL OF LOCK! にはたくさんの味方がいます。逃げていいんだよ! 泣きたいときは泣いていいんだよ!(17歳女性)】


さかた校長:みんなが応援してくれているのが、俺たちにも伝わったよ。味方がたくさんいることがわかったし、「1人じゃない」ってことを実感してほしいな。

リスナー:会ったことはないけどそんなふうに言ってくれてる人たちがいて、本当にすごくうれしかったです。

さかた校長:そうだな、全然1人じゃないからな。今日は勇気を出して話してくれて、本当にありがとう。いまは自分のことをマイナスに感じちゃっているかもしれないけど、絶対に思わないでいいからね。お前はすごく優しいから、友達や家族に迷惑をかけたくないって言うけど……こうして勇気を出して伝えてくれたおかげで、みんなが気づけてみんながお前に対して思いを持ったり言葉を届けることができたんだ。それを受けて、お前は「1人じゃないんだな」ってことがわかったやんか。

リスナー:はい……。

さかた校長:だから、どうか「助けて」というサインを出してほしい。絶対助けてくれるし、なんならすでに気づいて声をかけてくれた友達もいるよね。弱音を吐くことは、なんも悪いことじゃないからね。

リスナー:はい……。

さかた校長:今回はお前が先に助けてもらっただけで、次に友達が困ったらお前が助ければいいんだよ。お前が情けないと思うことなんて、1個もないんだよ。

リスナー:はい……。

こもり教頭:俺は、学校に行って立ち向かっているのはすごいと思うけど、逃げてもいいし、周りにいる友達や家族を信じてほしいなって思ってる。

さかた校長:今、どんなことを思っている?

リスナー:いままでは1人だと思っていたけど、いろんな人に支えてもらっていると思ってすごくうれしいです。人に助けてを求めることは、そんなに悪いことじゃないんだなって……やっとわかりました。

さかた校長:同じように悩んで、泣いて、笑ってくれるみんなが、たくさんいるからね。それをみんなにも知ってほしい。伝えてくれたお前も、優しい言葉をかけてくれたみんなも、本当にありがとう。

こもり教頭:また話そうね。

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月~金曜 22:00~23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/