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イジメを受けて子供が心を開く「第三者」とは

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学業以外の面でも多忙になり、子供たちが不安になるという秋はいじめも増える時期、と記すのは無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』。同ネットワークの代表、井澤一明さんは、いじめで悩みながらも「親に知られたくない」という子供に対して、「第三者」を介して話を聞くことを勧めています。

子供たちが不安になる季節

暑さが続く9月ですが、コオロギの鳴き声に秋の気配が感じられます。学校では、文化祭などの秋の行事や試験が矢継ぎ早に子供たちを待ち受けています。夏休みが終わり、学業以外の面でも忙しくなる秋は子供たちが不安になる季節でもあります。いじめも増えてきます。

先日は、「知り合いの子が不登校になっています」という相談がありました。

その子は、「お母さんには言いたくない」と言っているので、私が話を聞いたんです。最初はなかなか話さなかったんですが、「お母さんとの間に入ってあげるから」と伝えたら少しずつ、話してくれました。でも、学校には知られたくないし、おかあさんにも話さないで欲しいと言っていて困っています。この後どうしたら良いでしょうか。

という相談でした。続いて

娘が、いきなり通信制の高校に移りたいと言ってきました。「学校は信用できない。あんな学校に行きたくない」と繰り返して言うだけで何が起きているのかさっぱりです。私自身、何をしてあげたらいいのか分かりません。

という相談もありました。

実際、親には知られたくないという子の相談が多いのは事実です。そうなると、親としては、いじめで苦しんでいるのか、勉強がきらいなのか、教師があわないのか、失恋したのか、だれかと喧嘩したのか、試験を失敗したのか、まったく見当が付きません。

保護者としては、途方にくれてしまいます。そのような場合には、最初の相談にもありましたように、「本音を聞き出す」ための有効な方法として「第三者を立てるということをお薦めいたします。

子供が心を開いて話してくれる第三者とは

身近なところでは、兄弟姉妹、お子さんの仲の良い友達や先輩、おじ、おば、親の知り合い、昔の担任、塾の先生、祖父母などです。本人が信頼を寄せている人間には心を開くものです。また逆に、「全く知らない人だったら話せるということもよくあります。カウンセラー、医師、相談機関の相談員などになります。民生委員の方にお願いしたという事例もあります。私たちも初対面の子から話を聞くことが多いのですが、その内容を保護者に伝えると

「そんなこと言ってなかったんですけど」
「まったく知りませんでした」
「そんなことを考えていたんですね」

という反応がかえってくることがあります。聞き出す際には、半分は大人の心半分は自分の子供時代の心を思いだしながら聞いてあげてください。子供の側も、「この人は信頼できるかどうか」を探りながら話をしているものです。大人から見れば簡単な結論であっても、その結論をいきなりズバッと指摘するとスッと殻の中に引きこもり、扉を閉じてしまったりします。また、「なんだぁ。そんなことで悩むなよ」などと大人の視点だけで考えることも危険です。ですから、子供からの聴き取りを第三者に頼む時には、本人がつらいと感じていたり苦しんでいる気持ちがわかる人にお願いしてみてください。

子供の様子がおかしい時、親が不安になるのは当然のことです。その不安の源は、「わからない」というところにあります。解決すべきポイントが明確になれば、対策を考えることができます。親の手に余って、専門家の助けが必要な場合であっても、何が問題になっているのか親の口から説明できるようになります。

したがって、「わからない」時には情報を集めることです。お子さんに直接、ただしてみても何も言ってくれない時には、お子さんの友達からやママ友を通して情報を集めましょう。さらには「第三者」を立てて、悩みを聞き出してもうということを考えてみてください。

私たちはいじめの相談を受け付けておりますが、それ以外のことでもお子さんに不安に感じたら、早めにご相談ください。お役に立てればうれしく思います。