保護者に監視アプリ配布
スマートフォンを通じた非行やいじめを防ごうと、千葉県柏市は7日、市内の一部の中学校で、新1年生の保護者に、子供のネット上のやりとりを監視できるアプリを無料配布する実証実験を始めた。期間は7月20日まで。市によると、自治体が同種の実験をするのは全国初。
実験に使うのは、東京のソフト開発会社「エースチャイルド」のアプリ「Filii(フィリー)」。「殺す」「バカ」といったいじめや犯罪に発展しかねない約2万語があらかじめ登録されている。
無料通信アプリ「LINE(ライン)」などの会話でこれらの単語が検出されると、前後の文脈から危険度を判定。使われた単語や送信したユーザー名などが保護者に通知される。
実際にいじめなどトラブルが判明し、家庭内での解決が難しい場合は、市の少年補導センターが窓口になって対応する。