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キリストを信じている少年が 「 十字架刑 」 に

キリストを信じているという理由で、英国の18歳の少年が「十字架刑」にされるいじめを受けた。4人の男たちは、宗教的な動機によるいじめの容疑で公判にかけられている。

ザ・テレグラフによると、少年は2014年7月から15年4月にわたり、度重なる虐待の標的とされていた。男たちは、点火したエアゾールで少年を攻撃したのち、「十字架」にくくりつけ、顔に十字やその他の宗教的シンボル、男性器のシンボルを描くなどした。

被害者は椅子に縛りつけられ、口におしゃぶりをくわえさせられたこともあった。少年はそのあと屋外を歩き回らされ、背中に複数の切り傷や打ち傷をつけられて、パンツが尻に食い込んだ状態で置き去りにされることもあった。

現在、アンドリュー・アディソン容疑者(30)、ジョセフ・ローズ容疑者(21)、クリストファー・ジャクソン容疑者(22)、アレックス・プッチャー容疑者(37)の4人は公判にかけられているが、それらの行為は単なる「冗談」だったと述べ、容疑を否認したという。

法的理由で被害者の氏名は公表できないが、少年は2014年7月、アディソン容疑者が経営する店舗設計会社「ダイレクト・インテリア・ソリューションズ」の研修社員として働き始めた。その後の9カ月間、少年は4人の被告と共に、店舗改装の仕事で英国を巡り歩いていた。

オースティン・ニューマン検事は、ヨーク刑事裁判所に対して次のように申し立てた。「これらの容疑は、起訴側の申し立ての通り、若者に対して職場で継続的ないじめが行われていたことを物語っています」

「この職場で働き始めた当初から、少年はいじめを受けていました。その行為は、職場における冗談や悪ふざけで済まされるものではありません」

最初のいじめは、5人がロンドンで仕事をしていたときに起きたと、ニューマン検事は語った。少年は夜中にローズ容疑者に起こされたが、その時ローズ容疑者は、「片手にデオドラントスプレーを持ち、もう片方では火のついたタバコを持っていました」。

「ローズはスプレーを吹きかけましたが、辛うじて少年の頭を外しました。少年が冷静に対応し、羽根布団を引き上げて頭を覆ったからです」とニューマン検事は述べた。「ローズは、そのあと羽根布団から出た煙を消し止めようとしているところを目撃されています」

ニューマン検事は、その他のいじめ数件についても、引き続き容疑について陳述した。そのうちの1件で、少年は2枚の石膏板で作られた十字架に押し付けられた。少年はガムテープで十字架に縛りつけられ、十字架刑に似せるため地面から1メートルの高さに吊るされた。

アディソン容疑者は、嫌がらせの暴力による脅迫容疑1件と、殴打による人種的加重暴行容疑2件については否認している。ローズ容疑者、ジャクソン容疑者、プッチャー容疑者の3人は、嫌がらせの暴力による脅迫容疑1件と、殴打による人種的加重暴行容疑1件については否認している。

現在も、ヨーク刑事裁判所の公判は継続されている。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を翻訳・編集したものです。