残虐ないじめの裏側にある真実
連載当初から過激で狂った設定が話題になっていた本作。
テーマは「いじめ」ですが、ただの「いじめ」ではありません。
主人公の男子高校生・仲島は、クラスに君臨する「いじめっ子」。
いじめの対象は儚げな女の子・白咲さん。
暴虐の限りを尽くし、彼女は毎日いたぶられていました。
憑りつかれた様にいじめる仲島は、どこか狂っていました。
──そう、狂っていたのです!
この「いじめ」の真相とは、仲島が「いじめ」を強要されていた立場にあったことです。
いじめられっ子の白咲さんによって。
本作では、”意思とは反していじめの加害者になるという未知の恐怖”がありありと描かれています。
そんな時に、精神的にも肉体的にも追い詰められていく仲島の前に、白咲さんへのいじめをやめさせようと正義感にあふれる男子・田中が現れます。
田中が起こす、いじめを止めるための勇気ある行動は、仲島にとっては余計なことでしかありません。
彼女をいじめなければ、自分が殺される――!
悲劇とは、まさに仲島のことを言うのでしょう。
彼に訪れる結末は、いじめが露呈したことによる社会的死でしょうか?
もしくは、本当の意味での死かもしれません。
容赦のない表現力で描かれるいじめ描写にも大注目の本作『いじめるヤバイ奴』
ぜひその目で主人公の行く末を見届けてください!