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「大人に話せる環境に」 いじめ自殺の遺族だから語る

いじめによる自殺で息子を亡くした愛知県西尾市の大河内(おおこうち)祥晴さん(69)が5日、岐阜市の県障がい者総合相談センターで「『いのち』について考える〜自死した子どもの思いを探し求めて〜」と題して講演した。

 

 県精神保健福祉センターと県自死遺族の会「千の風の会」が主催。家族を自死で亡くした遺族や自殺対策に携わる関係者ら約70人が聴講した。

 大河内さんは1994年、中学2年の息子がいじめを苦に自殺したのを受け、いじめ問題に向き合い、全国各地で講演活動を続けている。岐阜市教育委員会いじめ問題対策委員も務める。大河内さんは「助けてほしいという息子の思いに気づいてやれなかった私の無力が情けない。いじめを受けている子どもたちは自分が嫌だと思っていることを話していいのか迷っている。子どもたちが大人を信じて話せる環境にしなければいけない」と話した。

 講演後のシンポジウムで「千の風の会」の木下宏明代表(61)は「妻が焼身自殺した後、一人息子がいじめに遭い、小学校を3年間不登校になり、自殺した。僕自身が弱く、遺族会で同じ境遇の方に出会うことで救われる」「学校の先生は子どもたちに『悩んだら、相談しよう』と言うが、子どもたちは相談できないから悩んでいる。妻と息子が残した宿題を問い続けている」と心境を語った。