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「いじめ受ける子、逃げ場ない」

人権教育研修で講演する大河内祥晴さん=岐阜市長良福光、長良川国際会議場

昨年7月に岐阜市立中学校3年の男子生徒=当時(14)=がいじめを苦に自殺した問題を受け、市と市教育委員会は、同市長良福光の長良川国際会議場で、小中学校の教職員らを対象にいじめ問題に特化した人権教育研修を開いた。1994年にいじめが原因の自殺で次男を亡くした大河内祥晴さん=愛知県西尾市=が、自身のいじめ防止活動を基に、今回の問題に関する教職員の対応をテーマに講演した。

 男子生徒の問題を調査した第三者組織「いじめ問題対策委員会」の副委員長を務める大河内さんは、いじめの有無や行為が注目される中、いじめを受ける子どもの気持ちは見落とされがちだと指摘。亡くなるまで子どもが周囲に相談できない心理を「いじめを受けている子は『いじめられていることは恥』だと思っている。逃げ場がなく、耐えるしかない」と説明した。

 早川三根夫教育長は、いじめを訴えた女子生徒が多忙な様子の担任に配慮し、メモを書いて渡した点に触れ「そこまで気を遣わせている。教職員は子どもの言葉をいかに聞くかを考えて向き合ってほしい」と強調した。

 人権教育研修は毎年、市内5ブロックごとに実施している。本年度はいじめの重大事案を教訓に、子どもの人権を見つめ直す機会にしようといじめをテーマに据え、一斉開催した。各校の代表教員ら約180人が参加した。後日、各校でも講演の動画を視聴し、校内研修を行う。