女性記者をネットいじめ
フランスメディアで働く若い男性記者らがフェイスブック( )で非公開グループを作成・運営し、女性記者らにネットいじめを働いていたことが11日、明らかになった。
男性記者らは30代が中心で、爆笑という意味の英語の文の頭文字をもじった「LOL同盟( )」という非公開グループをフェイスブックで作成。フェミニストとみられる人物を標的に、長年にわたって女性記者らを中傷していた。
LOL同盟はしばしば、中傷のターゲットである女性の顔写真とわいせつ画像を合成するなどの嫌がらせも行っていた。
左派系日刊紙リベラシオン( )のファクトチェック部門による調査によってグループの存在が明らかになり、11日、グループの創設者で同紙とフリーランス契約を結んでいたバンサン・グラッド( )氏が停職処分となった。
また日刊紙ルモンド(
)も同日、「業務に関する受け入れ難い言動」をしたとして、出資先のニュースサイト「ハフィントンポスト( )」仏語版の記者3人を解雇したと発表した。ルモンド側によると、解雇の理由は3人がLOL同盟のフェイスブックページに投稿した内容が原因だといい、内容の詳細や3人がグループと関わりがあったかどうかは明らかになっていない。
被害女性らによると、グループによる中傷や迷惑行為により女性記者1人が退職を余儀なくされ、もう一人の女性が自殺に追い込まれたという。
さらに、LOL同盟は科学ジャーナリストのフロランス・ポーセル( )氏を侮辱しようと、メンバーに有名テレビ番組のプロデューサーのふりをさせ、同氏に仕事を依頼。その後、録画した偽のインタビュー動画をインターネット上に投稿した。
ムニール・マジュビ(副大臣はグループに関わった男性記者らを「負け組」と表現し、「他人をあざ笑うことができる能力に夢中になっていた連中の集まりだ」「連中のあざけりは実生活にも影響を及ぼしていた」と非難した。
)デジタル担当