「この人なら助けてくれる」いじめで人が怖くなった私が心を開けた先生の言葉

あなたには「本当の自分」を見せられる相手はいますか？　高校生記者のまやかさんにとってその人は、高校の数学の先生。いったいどんな先生なのか、話してもらいました。

人と関わるのが怖い…救ってくれた先生

私は中学のときにいじめを受けて、人と関わるのが怖くなり、学校がとても苦手でした。そんな私に手を差し伸べてくれたのが、高校で今年出会った先生です。会った瞬間に、「この人なら私を助けてくれる」と強く感じたのを、今でも覚えています。人と関わるのが嫌だったのに、その先生には興味を持ち、何回も話しかけました。そして少し経ち、学校に行くのが楽しくなりました。先生と話すのが楽しみになり、学校が好きになれたんです。先生に会えて、学校が好きになった

言ってほしかった言葉をくれた

人に相談するということができなかった私が、唯一言えた相手も先生です。最初に話したときに「一人で抱え込むのが一番だめやから」と言ってくれました。それ以外にも、今まで自分が誰かに言ってほしかった言葉を先生がくれました。その1カ月ほど後、いろいろあって部活を辞めようか迷っていたときも、話を聞いてもらいました。私が言葉に詰まっても、せかさずにゆっくり待っていてくれました。こんなに自分に優しくしてくれる人は、今までいませんでした。「味方やから」「また何かあったら言ってね」って言ってくださって、すごくすごくうれしかったです。先生のこの言葉があるから、怖いことがあっても先生が話を聞いてくれると思えて、何でも頑張れるようになりました。そのころから、本当の自分を先生にだけ見せられるようになりました。写真1　先生が書いてくれた数学の解説

大嫌いな数学が少しずつ好きに

それに、先生は授業もとても丁寧です。数学の先生なんですが、大嫌いだった数学が少しずつ好きになれました。授業終わりに分からないところを聞きに行ったときも、一切嫌な顔をせず分かるまで教えてくれるんです。本当にすごく良い先生です！あと、テスト課題を提出したら全員にメッセージを書いてくれるんですよ。とてもすてきだと思いませんか？写真2　テスト課題を出したときに書いてくれたメッセージ先生と出会えていなかったら、私はまた自分のことを追い詰めていたかもしれません。本当に本当に、出会えてよかったです。これから自分にできることを探して、少しでも恩返しをしたいです。