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「いじめカッコ悪い」を学ぼう!

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2017年も残すところ2ヶ月、さまざまなジャンルの映画がこの世に送り出されましたが、実は男同士の“バディムービー(2人の主人公が相棒となって活躍する映画)”が充実していたことをご存知でしょうか? ここでは現在公開中の映画も合わせて、2017年に公開されたバディムービーを振り返ってみます。

1:『セントラル・インテリジェンス』 いじめられっ子が筋肉ムキムキのロック様に!

主演:ドウェイン・ジョンソン(ロック様)&ケヴィン・ハート

(C)2016 Universal Pictures, Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC

11月3日より公開されたばかりの作品です。物語の発端は「昔のいじめられっ子と20年ぶりに再開したら、筋肉ムキムキのロック様になっていた!」という衝撃的なもの。それだけ聞くと「そんなわけあるかーい!」とツッコミたくなりますが、その高校生時代を演じていたふくよかな体型の俳優がわりとロック様に似ていたり、“1日6時間20年間365日欠かさずトレーニングをした”という尋常ではない努力も語られているので十分納得できますね(そうか?)

ゲラゲラと笑えるのは、ケヴィン・ハート演じる相棒が、ロック様の強引なペースに“乗せられてしまう”こと。「俺はお前の相棒じゃねーから!関係ねーから!」と必死に伝えようとしても、「もう協力するかないからね!ほらもう敵が撃ってきてるよ!」と朗らかに答えられるという感じ(笑)。良い意味で強引に窮地を切り抜けたり、ロック様が驚愕の“変身”をしたり、何気ない会話がしっかりと伏線として回収されたりと、ずっと楽しくニコニコしながら観られることでしょう。もちろん、ロック様のモリモリ筋肉で悪いヤツを叩きのめすサービスシーンもあるよ!

そんな良い意味でのおバカ映画なのですが、実はマジメなテーマもあります。ローソン・マーシャル・サーバー監督によると、本作は「大人になるとはどういうことか、それを探求する男の話」でもあるのだとか。確かに、ケヴィン・ハート演じる男は高校時代にスーパースターだったけど、今は冴えない中年になって出世もできないことに悩んでいる。ロック様はいじめられっ子からムキムキな大男に大変身したけど、その内面はまだまだ弱くて脆いところもある。どちらも重大な弱点を持っている……そんな彼らが成長する物語にもなっていました。

観終わった後は「間が抜けている人間でもカッコよくなれる!」「自分のカッコ悪い部分を認めてもいいんだ!」と、ポジティブなメッセージを受け取れることでしょう。同時に、「イジメをしているやつは超カッコ悪い!」という痛快かつまっとうな“正しさ”も知ることもできる……そんな志の高い作品でもあったのです。ぜひ、いじめられっ子に本作を観て欲しいです。きっと強い心を持つことができますし、ロック様のようなモテ男に変身することも夢ではなくなるのかもしれませんよ!

ちなみに、ロック様が海難救助のライフガードに扮する『ベイウォッチ』が現在レンタル中、「ボンクラな高校生がテレビゲームの中に入ったらロック様になっていた!」という『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(ロビン・ウィリアムズ主演の『ジュマンジ』の22ぶりの続編)が2018年春に公開予定です。『ワイルド・スピード』シリーズでロック様のファンになった方も、ぜひチェックを!

2:『グッド・タイム』 弟と一緒に銀行強盗をすると、意外な展開に!

主演:ロバート・パティンソンベニー・サフディ

(C)2017 Hercules Film Investments, SARL

こちらも11月3日より公開されたばかりの作品です。主演の1人は『トワイライト』シリーズで世界中の女の子をメロメロにしたロバート・パティンソンなのですが……本作ではニューヨークの最下層で暮らしているダメ男を熱演、良い意味でイケメンが台無しになっています。

あらすじは、知的障がいのある弟と一緒に銀行強盗を働くものの、逃走中に弟だけが捕まってしまったので、兄がなんとか救おうと奔走する……というものなのですが、途中から「えーっ!」と叫びそうになるほどの意外な展開が訪れます。画がクールな一方で、実は良い意味で間が抜けたコミカルなシーンも多いのです。演出も型破りなところがあり、大作映画にはない“エッジの効いた”作風こそが魅力と言っていいでしょう。

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本作の魅力として外せないのは、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(OPN)というミュージシャンによる、サイケデリックでカッコイイ音楽。音響設備の整った劇場で聞くと、さらなる高揚感を得られるでしょう。(しかもロックスターのイギー・ポップがエンディング曲に参加!)

なお、本作を手掛けたのは、麻薬中毒の若者たちを描いた『神様なんかくそくらえ』で高い評価を得たジョシュ&ベニー・サファディ兄弟。劇中の知的障がいのある弟を演じていたのは、なんとベニー監督本人だったりします。その他、『ヘイトフル・エイト』でのイッちゃってる演技も記憶に新しいジェニファー・ジェイソン・リーが、カワイくてまともな女性を55歳(!)にして演じていることも注目です。

3:『ヒットマンズ・ボディガード』 ボディガードと殺し屋、その相性は最悪!

主演:ライアン・レイノルズサミュエル・L・ジャクソン

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日本では劇場未公開でしたが、Netflixで配信が行われている作品です。あらすじは、依頼人を守れずに一線を退いたボディガードが、独裁者の有罪判決に必要な証言をさせるため、凄腕の殺し屋を護送するというもの。1人はマジメで厳格だけど、もう1人はおしゃべりなお調子者という。絵に描いたような“相性が最悪の2人”になっていました。

その特徴を端的に表せば、「サービス精神が満点!」ということに尽きます。ありとあらゆるカーチェイスやガンアクションがてんこ盛りで、バディムービーものの醍醐味“2人が共闘していくうちに信頼していく”過程も十分、驚きの真相が隠されていたりと、娯楽性が存分に高い作品に仕上がっていました。

デスペラード』でヒロインを演じていたサルマ・ハエックが攻撃的すぎる女性にハマりまくっていたり、 『レオン』のゲイリー・オールドマンがイヤ過ぎる独裁者を演じていることも大きな魅力です。それにしても、ライアン・レイノルズは苦労人が、サミュエル・L・ジャクソンは腹が立つほどのおちゃめなキャラが似合いますね(もちろん褒めています)。

4:『ナイスガイズ!』 衝撃的かつ、映画のテーマにもなっているオープニングに注目!

主演:ライアン・ゴズリングラッセル・クロウ

ナイスガイズ!

(C)2016 NICE GUYS, LLC

現在レンタル中の作品です。監督は『リーサル・ウェポン』シリーズや『ロング・キス・グッドナイト』などで脚本を務めたシェーン・ブラックで、これまでバディムービーを多く手がけていたからこその、“職人芸”的な上手さが際立った秀作に仕上がっていました。

何よりオープニングが最高です。具体的に何が起こるのかは書きませんが、そのインパクトだけで“つかみ”は十分、その時の少年の“ある行動”は、その後の主人公2人の“信念”につながっていたりもするのです。

基本的に下ネタ満載で、人の死であってもギャグにしてしまう不謹慎さがありながらも、主人公たちに付きそう良識的な13歳の女の子のおかげで、ある一定のモラルが保たれているというのも上手いところ。映画批評サイトRotten Tomatoesで92%の満足度を獲得したことも大納得、誰もが楽しめる娯楽作と言えるでしょう。(ただしPG12指定ですのでお子さんの鑑賞はご注意を!)

ライアン・ゴズリングが『ラ・ラ・ランド』や『ブレードランナー 2049』の時とは正反対の情けないダメ男になっていて、利発な娘に諭されてタジタジというのもたまらないですね。彼がラッセル・クロウに腕っ節でカンタンに負けるだけで笑ってしまいます。そして娘役のアンガーリー・ライスがカワイイ! 吹替版で観ると早見沙織の声がベストマッチで耳が幸せですよ!

5:『スキップ・トレース』 ジャッキー・チェンならではのアクションが盛りだくさん!

主演:ジャッキー・チェン&ジョニー・ノックスビル

スキップ・トレース 仮メイン

(C)2015 TALENT INTERNATIONAL FILM CO., LTD. & DASYM ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

ご存知アクションスターのジャッキー・チェンと、社会現象を起こしたドッキリ番組『ジャッカス』シリーズのジョニー・ノックスビルが共演した作品です。どちらも“色々なものを使ったギミックを利用して、命がけのアクションしている”お方なので、その相性は抜群ですね。

内容は、凸凹コンビがいつしか友情を深めていく×世界各地をわたるロードムービー×アクションという、これ以上なくわかりやすいもの。“女ターミネーター”が登場したり、「そんなものまで使うのか!」と驚けるアイデア満載のアクションがたっぷりと楽しめる、痛快愉快な作品に仕上がっていました。

ちなみに、監督は『ダイ・ハード2』や前述の『ロング・キス・グッドナイト』のレニー・ハーリン。彼は『カットスロート・アイランド』でセットを気前よくぶっ壊しまくったら、映画が大ゴケして映画会社までぶっ壊し、映画の赤字記録がギネス認定されるという伝説を残しています。今回も金の糸目を付けないアクションが大盤振る舞いで、特にオープニングのゴージャスな破壊シーンは、観ているだけで幸せになれました。

スキップ・トレース』は現在ほとんどの劇場で上映が終了してしまいましたが、ジャッキー主演映画『レイルロード・タイガー』が現在レンタル中、ジャッキーがアクションをコーディネートしたアニメ映画『レゴニンジャゴー ザ・ムービー』が公開中、12月22日にはタイトルだけでインパクト抜群の主演映画『カンフー・ヨガ』が公開されるなど、2017年はジャッキー・チェンの新作が存分に楽しめる年でもありました。ジャッキーは今後アクションから引退することも表明しているので、劇場で観る機会も逃さず、観て欲しいです。

6:『スイス・アーミー・マン』 ハリー・ポッターが死体役に!

主演:ダニエル・ラドクリフポール・ダノ

©2016 Ironworks Productions, LLC.

ハリー・ポッター』シリーズで超有名なダニエル・ラドクリフが死体となり、その歯をカッター代わりにしたり、口に水をためて水筒代わりに使ったりと、まるで十徳ナイフ(スイス・アーミー・ナイフ)のようにサバイバルで大活躍するという、発想の根幹が狂っている(褒めています)作品です。

もう1人の主人公を演じたポール・ダノは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『プリズナーズ』や『それでも夜は明ける』などで「ギリギリまで観客をイライラさせてから殴られて溜飲を下げる」ことに定評がある優れた俳優ですが、今回では情けないダメ男を熱演。随所に感じられる“モテナイ男”ぶりは真に迫っており、とても演技には見えませんでした(失礼な発言)。

そんなブラックコメディ(下ネタマシマシ)な内容なのですが……意外や意外、ラストは感動して泣いてしまいました。“死体でサバイバル”というイロモノっぽい設定が、ここまでの人間ドラマに昇華されるとは、いったい誰が想像したでしょうか。独特の映像美と躍動感溢れる音楽が相乗効果を生み、これ以上ない爽快感に溢れたクライマックスは必見です! これから上映開始となる劇場も多いので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

この他、2017年に公開された映画では、キリスト教の宣教師が日本で想像を絶する体験をする『沈黙 -サイレンス-』や、青年がいきなり赤ちゃんを育てることになる『あしたは最高のはじまり』も、広い意味ではバディムービーと呼んでいいでしょう。

こうしたバディムービーは、“ダメ人間の成長”や“異なる価値観の者同士がお互いを高め合う”や“人生意味を見つめ直す”など……ただ楽しいだけでなく、映画の醍醐味が詰まっていたり、生きるヒントを見つけられることもままあります。(それは、『明日に向って撃て!』や『トイ・ストーリー』シリーズや『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』や『ミッドナイト・ラン』や『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』などの名作たちが証明しています)

友だちと一緒に観て友情を確かめ合うのも良し、1人で観て男としてしての生き方を学ぶのも良し。2017年の最後に、これらのバディムービーをおすすめします!