過去のいじめっ子に仕返し
実名登録が基本のFacebookでは、知りたい人の名前で検索をすれば発見できる可能性が高い。便利な反面、見つけてほしくない相手からも検索されてしまうのだ。
中には、過去に自分をいじめた相手が今どうしているのかが気になり、検索をしてみる人だっているだろう。
■Facebookユーザーとは逆転現象か
編集部が調査したところ全体では8.7%とわずかであったが、自分をいじめた相手をFacebookで検索している人が確かにいると明らかに。
男女の年代別でも細かく調べてみると、一般的に言われているFacebookユーザーとは真逆の現象が起こっていた。
Facebookは若年層が離れ、ユーザーの高年齢化が不安視されている。しかし本調査では、男女ともに20代の割合が多くなっているのだ。
しかもネット黎明期を経験し、ウェブサービスの要となる30代の男性に至ってはまったくいない。
学生時代にいじめてきた相手に執着があるのは若い層で、年齢を重ねるごとに過去のいじめは記憶の片すみに追いやっている人が多い…と考えることができるかも。
ではどんな思いで、いじめた相手の名前を検索したのだろうか? いじめられた側からのコメントを紹介しよう。
■いつかは仕返しを?
今でもおさまらぬいじめへの怒りを抱いている人は、仕返しを考えてまで検索をしているらしい。
「嫌がらせコメントをしてやりたいという気持ちから」(男性20代)
「いつか仕返しをしたいという気持ちで」(男性20代)
仕返しはどちらも幸せにならないのでやめてほしいものだが、それだけ受けたいじめが強烈だったのだろうか。
■元いじめっ子の現在の生活を見て自分と比較
昔いじめてきた相手の現在の状況を調べて、自分と比べる人もいた。
「見下してやろうと思い探した」(男性20代)
「結婚して幸せになっていたらムカつくから」(女性20代)
自分よりいい生活をしていれば、さらに腹が立つかもしれない。あら探しでなんとか相手の欠点を見つけられれば、気持ちもおさまるかも。
■いじめてきた相手を検索して一歩踏み出す
中には自分へのけじめとして、過去にいじめられた相手を検索した人もいた。
「過去との決別をしようと思って」(男性20代)
いじめることは悪いことだが、当時の加害者に「いじめの意識」 がないこともあるだろう。そういう場合でも、相手から恨まれ続けている可能性は十分にありえる。それは、本調査からも明らかだ。
もし心配な人はFacebookの投稿を「友達のみ」に設定するなど、他人に現状を知られないようにするしかないだろう。