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高2いじめで自殺未遂 名古屋

名古屋市千種区の私立愛知高2年の男子生徒が11月、所属するラグビー部でいじめを受けたことを理由に自殺を図り、自宅で大量の薬を飲んで病院に搬送されたことが8日、同校への取材で分かった。生徒は翌日退院、現在は退部し登校している。部活コーチの教諭が1カ月前に生徒から相談を受けたが、対応を先送りしていた。

学校によると、生徒は5月に入部したが病気がちで部活を休むことが多く、1~2年の部員から無料通信アプリLINE(ライン)で「邪魔だ」「部活に来たら殴る」と書き込まれるなどした。

11月5日の登校前に頭痛薬などを大量に飲んで倒れているのを母親が見つけ、119番したという。生徒は10月上旬に電話で教諭にいじめを訴えたが具体的な対応は取られなかった。学校は、生徒が自殺を図った後に保護者から話を聞いて、いじめを把握した。

学校は加害側の生徒1人を停学処分、ラグビー部を2週間の活動停止とした。比沢徹夫教頭は「教諭は11月の大会後に被害生徒と話し合うつもりだった。情報の共有や被害生徒へのケアを徹底する」と話した。