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青森県野辺地西高生自殺1年「いじめがなかったとは思えない」

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野辺地西高校(青森県野辺地町)2年の男子生徒=当時(17)=の自殺から、16日で1年となった。学校側が設置した第三者委員会が、自殺の原因について調査を続けているが、報告書のまとまる時期はまだはっきりしていない。下北地方に住む男子生徒の父親(57)は同日までに取材に応じ、「今も息子のことが頭から離れることはない。本当のことを知りたい。第三者委の報告を待つしかない」と心境を語った。

 

男子生徒は2019年1月16日未明に自宅で命を絶った。遺書は見つからなかった。学校側は原因を探るため、同級生らを対象にアンケートを行い、教員にも聞き取り調査をしたが、いじめは確認できなかったとしている。

 しかし遺族は、男子生徒の教科書から「死ね」と書かれたメモが見つかったことや、亡くなる前年の夏ごろワイシャツの背中に靴の跡をつけて帰ってきたことなどを指摘し、「いじめがあったのではないか」と主張。遺族の求めに応じ、学校側は弁護士など4人の有識者からなる第三者委員会を設置した。19年8月以降、第三者委は計9回の会議を開き、併せて関係者へのヒアリングなどを重ねている。

 同校を運営する学校法人光星学院古川聡常務理事は、「調査内容は委員長が把握している。調査自体が終盤に近づいているというのは分かるが、報告書をまとめるのにどの程度の時間を要するかは、(事務局の)われわれには予測がつかない」と説明する。

 一方、父親は「途中経過など学校側から一切連絡がない」と不満を示し、「いじめがなかったとは思えない」と改めて訴える。

 一周忌の法要は今月8日に営んだ。漁業を営む父親によると、男子生徒はイカ釣り漁やメバル漁を熱心に手伝う子だった。高校卒業後は漁協に就職することを希望し、「地元を離れたくない。休みの日はお父さんを手伝えるから」と話していたという。「沖に出て疲れてくると、『息子がいてくれたら』と思ってしまう」と、父親は目に涙を浮かべた。

 「生きていれば3月で卒業だったんだなと思う。悔しいし、やり切れない。1年たとうが、2年たとうが、気持ちは変わらない」