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部下いじめ”が蔓延する職場

社長に直訴したら残酷な一言が…

それまで普通だった企業がブラック化するのには、経営状況の悪化や経営陣の刷新など様々な理由がありますが、中には「経営陣が奇妙な方針を取った」という例もあるようです。

指差すビジネスマン
※画像はイメージです(以下同じ)

 澤谷幹也さん(仮名・29歳)が以前勤めていたソフトウェア会社は、現場の社員を蔑(ないがし)ろにする劣悪な職場だったそうで……。

同期が罵倒される不可解な理由

「部内に同期がいたんですが、毎日マネージャー(部長級職)からありえないぐらいに罵倒されていました。それを見聞きしなければいけないのが本当にキツくて……」

 罵倒される理由というのも、返事が遅い、チャットツールに書かれた文章が読みにくいなどの些細なものばかり。しかも同期に非はないのだと言います。

「中には、ふざけた返事をする先輩だっていましたし、文章のやりとりなら自分のほうが下手だったはずです」

 では、なぜ同期はマネージャーから責められていたのでしょうか。

意味がわからないんですが、同期は大学時代に空手で全国大会に出ていて、それが理由のようなんです。同期によると、配属が決まって最初の飲み会マネージャーにその話をしてから、明らかに態度が変わったとのことでした」

部下いじめの理由は「上司の過去」?

ブラック企業

「もしかしたら昔、空手をやっている人間にいじめられた過去でもあるのかもしれませんが、本当のところはわかりません。いずれにせよそういう部下への横暴がまかり通っていた会社でした。その数年前まではあんな会社じゃなかったんですが……」

 会社が変わったのは、澤谷さんが入社して3年目のこと。マネジメントできる人材が定着しないことを苦慮した経営陣が、ある方針転換を打ち出したのです。

「部の運営方法や部下の人事権を、マネージャーに移譲したんです。マネジメントする層が仕事しやすい環境を作ることで、人材の確保と流出を防ぐのが目的でした」

 それまではマネージャーに対しプレッシャーをかけ、あれこれと指示を出していた経営陣が一切、口を出さなくなったそうです。

「でも、そのせいで平社員が割りを食うことになったんです。マネージャーの権限が強くなって、しかも誰も咎めないんですから。それは部下にしわ寄せがきますよ」

イエスマンばかりで部下は疲弊…

 部員はマネージャーイエスマンばかりになり、そうではない人間やマネージャーが気に食わない人間は攻撃の対象に。そうして標的になったのが澤谷さんの同期でした。

「僕はマネージャーに対し、心を無にしてゴマをすっていたので、同期ももっとうまくやれていればと思う面もあります。でも、マネージャーのいびりは普通の企業だったらとっくに問題になっているレベルでした」

 部長に次ぐポジションであるリーダーになるには、マネージャー飼い犬になるしかなく、そのことも権力を強化する要因になっていたそうです。

「制度が変更されてから日が経つにつれ、マネージャーの横暴は増していきました。大体どの部署にも出社できなくなったり、精神的に病んでしまう社員がいました。以前は笑い声がよく聞こえてくる部署もあったんですが、マネージャーの顔色を伺うようになってからは、愛想笑いしか聞こえなくなりました」

社長が投げかけたまさかの言葉

怒り

 中にはマネージャーの横暴に業を煮やして、社長に直訴した先輩社員もいましたが、必死の思いで行った直訴に対し、社長が投げかけた言葉は驚くべきものでした。

「『今どきああいう風に物事をはっきり言える人間はなかなかいないから、もっと素直に話を聞いたほうがいい』と言われたそうです。その話を聞いて、あまりにも現場が見えてなさすぎて呆れました。一度決めた方針を撤回したくないというのもあったのかもしれませんが、ひどい話です」

 方針転換が行われてから、会社のHPにはある言葉が頻出するようになりました。

「繰り返し『社員の自主性を重んじる』というフレーズが出てくるようになったんです。でも、平社員が自主性を発揮できる場なんてありません。当てはまるのはマネージャーだけです」

 この会社には絶対に先がないと思い、Aさんは退職を決意。今は平穏な職場で働けているとのこと。企業口コミサイトのこの会社のページには、平社員たちの呪いのような罵詈雑言が並んでいるそうです。