雫石小の校長先生が経験を生かし 「 いじめ対策 」 出版
雫石町源大堂の雫石小の斎藤卓也校長（５５）は「いじめから、わが子を守る具体策」を出版した。本県などで相次いだいじめ自殺を受けて執筆し、教員生活３３年の経験を基に、子どもが出すいじめのサインや発見時の接し方などを紹介。いざという時に保護者が子どもに手を差し伸べられるよう願いを込めた。
いじめの▽発見▽解決▽現代の特徴▽自身の実践記録―の４部構成。子どもの異変に気づくための１０のチェック項目や、いじめられている子どもへの聞き取りは質問攻めにせず、自己肯定感を回復させるなど、具体的な対応策を挙げている。
執筆のきっかけは２０１１年に大津市の中学２年生がいじめを苦に自殺した事件。いじめの悲惨さとともに、学校や教育委員会の対応にショックを受けた。本県でも１４年に滝沢市、１５年に矢巾町で同様の事件が起き「教育者として痛恨の極み。自分も何かしなければ」と出版を決めた。
新書判１４３ページ。初版は５万冊。５５２円（税別）で、
全国のサークルＫとサンクスで販売中。
ファミリーマートも３月８日以降、一部店舗を除き販売を予定している。
問い合わせは発行元のアントレックス
（０３・５３６８・１８０４）
