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2年前の学生自殺を新任校長が再調査

 山口県周防大島町の大島商船高専で2016年5月、1年生の男子学生(当時15)が校舎から飛び降りて自殺した問題で、同校の福田勝哉校長は28日会見し、男子学生がいじめられていた可能性があるとの認識を示した。

 同校は男子学生の自殺後、同級生らへの聞き取りやアンケートから、17年6月に「いじめはなく、自殺の原因は不明」と結論付けた。遺族は第三者委員会による調査を要求。弁護士や大学院教授による第三者委が6月に調査を始めた。

 これに合わせ、4月に赴任した福田校長らが学校の調査結果を調べ直したところ、男子学生が校内で複数回「殺人鬼」と呼ばれていたとの記述に行き当たり、「いじめに該当する可能性がある」と判断を改めた。福田校長はいじめと自殺との因果関係について、第三者委の調査に判断を委ねるとの考えも示した。