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②「スクールカースト」の罠 トイレで、便所飯現象…

トイレでランチを食べる「便所飯」という現象

そういう中で、いじめ撲滅運動が起こり、友達が多い子ほどいい子という風潮ができてくる。ここでクラスのリーダーだとか、人気者だとかは一軍扱いされ、その子についていって一応仲間扱いされる二軍、さらにその輪に入れてもらえない三軍という序列が形成される。友達がいないことは恥となったので、それが見られることがつらい。

高校時代は教室で給食を食べるからいいが、大学の学食や職場の社員食堂などで一人でご飯を食べているところを見られるのはこの上ない恥ということで、トイレでランチを食べる「便所飯」という現象が起こっているということだが、あるリフォーム会社の大規模調査によると、20代の2割の人が便所飯を経験したことがあるという戦慄の結果が出た。

 精神医学の立場というのは大げさかもしれないが、人間の基本的な心理として、自己愛を満たしたいという方向性(コフート学派)や優越性の追求という本能的なものがある(アドラー学派)とすれば、勉強やスポーツで競争を禁止されたら、友達の多さとか、「コミュ力」という方向性になるのは自然なことに思える。

 さて、前述の鈴木翔さんは、拙著や森口氏の論考にインスパイアされて研究をはじめられたとのことだが、多くの高校生にアンケートをしたり、高校生や大学生に食事をおごっていろいろと聞き出した結果は、こちらの想像を超えたものだった。