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<いじめ>宮城の認知件数3位 不登校割合は1位 16年度文科省調査

文部科学省が26日に公表した2016年度の児童生徒問題行動・不登校調査で、東北6県の国公私立小中高校と特別支援学校が把握したいじめは、前年度比1万842件増え、4万2016件となった。暴力行為は小中高校で708件増の2888件、不登校は小中学校で559件増の9002件。児童生徒1000人当たりのいじめ件数は宮城が全国で3番目、山形が5番目に多く、不登校の割合は宮城が全国で最も高かった。
 東北6県の暴力行為、いじめ、不登校の調査結果は表の通り。山形で暴力行為が減少した以外は全項目で増えた。
 いじめは青森、岩手が大幅増。福島は1000人当たりの件数が全国で7番目に少なかった。
 宮城は高校が23件減の280件だったが、小学校が1227件増の1万5840件、中学校が379件増の3161件となった。県教委の担当者は「改善策が数字に反映されず、重く受け止めている」と話した。
 前年度比で件数が4倍以上になった青森県教委は「被害拡大を防ぐため、軽微な事案も認知するようになったため」と説明。1000人当たりの割合が高い山形県教委も「子どもの状況を捉えている表れでもあり、肯定的に受け止めている」との見方を示した。
 前年比で約8割増となった岩手県教委の担当者は「アンケートなどを通じ、積極的な認知が各校に浸透した結果」と要因を分析。一方で「いじめなし」の学校が約2割あり「定義が変わり、どの学校でもいじめは起こり得る。適切な認知を助言する」と強調した。
 不登校も6県で増えた。宮城は1000人当たりの件数が17.6人に達し、全国で最も多い。一方、通学を再開する人数は小学校で12.3ポイント、中学校で2.6ポイント改善。県教委の担当者は「学校外で支援の取り組みが奏功しており、さらに充実させる」と話した。
 同様に再登校率が向上した福島県教委は、学業不振が不登校の一因と指摘。「アクティブラーニングの研修会を開くなどし、分かりやすく面白い授業を追求する」との考えを示した。
 秋田は1000人当たりの人数が全国最少だった。過去3年、ほぼ横ばいで推移しており、県教委は「児童・生徒の自己肯定感が強く、学校生活に前向きな子どもが多いことも要因だろう」と推察した。
 暴力行為は山形以外で増加。1000人当たりの件数が5.0件で東北で最も多かった宮城は、小中学校で子ども間の暴力が50件以上増えた。岩手は小学校で前年度の2倍以上に増加。同一児童が数十件起こすケースがあった。