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お局数人「職場イジメ」にはどう対応すればいい?

上司も及び腰

「職場のいじめ」が気になります。僕の部署は男性が少なく、「お局」といわれる人が多い職場です。そのお局さん達がオバサン社員をいじめているのがすごく気になります。

たしかにオバサン社員は要領が悪く、ミスも多いのですが、いつもニコニコして優しいので僕は好きです。ですが、その要領の悪さのために事あるごとにお局さん達から悪口を言われたり、邪険にされたりしていて、可哀想に思います。僕たち男性社員がいる間は比較的マシですが、いない時には数人に囲まれ、ワーと責められているのを何度か見かけました。

あまりに気の毒で上司に相談してみましたが、「あの人達には何も言えないんだよ」と及び腰。堂々と注意するほど人間が出来ていない僕ですが、無視し続けるのも良心が痛みます。僕にできることはありますか?

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石田:これは難しいですね。真面目で良い子なのだとは思うけれど、職場の権力構造って上司と部下がいて、ただ上の言うことを聞いて仕事が回るというような単純なものではないじゃないですか。とくに女性が多い職場では、女性間での権力関係というのもあるから。この上司の言うとおりなんですよね。正直何も言えないし、手を出せない。

オフィシャルの権力ではない「影の権力」とでも言いましょうか、その場の空気とか女性同士の権力なので…。だから、相談者がすごく真面目で何とかしてあげたい気持ちもわかるけど、表立って守ろうとすると自分も標的になってしまうかもしれません。

早川:そうですよね。

表立って反対するのではなく…

石田:実際、このオバサン社員という方も要領が悪くて、イージーミスを繰り返しているのだと思います。もしかすると、子供の頃からそういうことで文句を言われたり、イジメられたりしてるのかもしれない。それでニコニコして"優しい風”を作ったのか、あるいは元々そういう性格なのかまでは分からないですが、彼女にとってはそんなにヘビーなことではないかもしれません。

なので、いきなり表立ってお局さんたちに反対するのではなく、オバサン社員が一人の時にそれとなくフォローしてあげる。ちょっとしたお菓子をあげるみたいなことを繰り返してるだけでもいいんじゃないでしょうか。この職場の権力構造に24歳の男の子が手を出して、変えられるようなそんな甘いものじゃない気がする。

早川:確かに衣良さんが仰るとおり、オバサン社員は辛いとは思いますけど、意外と彼が思ってるほど…かもしれない。まずはそこですよね。

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石田:そうですね。ただこの職場イジメ問題、昔だと軍なんかでは本当に酷かった。たとえば、小隊12~13人で動いているような時だと、少しでも物音がしたら全員死ぬみたいな状況が結構ある。そんな場合、できない奴を追い詰めてイジメ殺しちゃうなんてことはすごくあった。

いまだに自衛隊や警察官、消防士なんかで、いじめ自殺みたいな報道がされますよね。いわゆる「実力組織」みたいな職場ではそういうものが生まれやすいのかもしれません。能率が落ちて仕事に支障がでるのは、やっぱりみんな不安だし、怖いんだよね。

組織に不変的に存在する「いじめ」

早川:いま軍隊の話が出ましたけど、職場いじめは日本特有のものなんでしょうか?

石田:いや、世界中同じですよ。どこでも足をひっぱるような人を、なるべく排除しようとします。だからチームのなかで一番力が劣るやつはイジメられてしまう。

早川:うーん。やっぱり少なからず、組織には必ずこういうものって出てくるのでしょうね。たとえば、このお局が定年退職したらまた次のイジメ役が出てくるのかもしれない…。

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石田:そうですね。ただ形は変わるかもしれません。既にこのオバサン社員は明らかに周囲から目立ってしまってますから。難しいところですが、相談者の方はあんまり表立って影の権力には抵抗しないほうがいいと思います。

早川:ちょっと胸が痛みますね。

石田:あんまりヒーローにならないほうがいい。可愛そうだなと思う気持ちや、義憤もわかりますが、陰ながら助けてあげることで十分なのではないでしょうか。